2月4日(火) 対戦相手:付け足した事
思い出し
先日、とあるオーディションを受けて参りました。守秘義務がございますので多くは書けませんが、パントマイムでの演技のオーディションなのでした。合格っても顔は被り物着用の為に出ないんですが、逆に身体ひとつで表現ってやりがいありますよ。
審査員となるクライアントさんが多忙で審査席には居なくてビデオカメラに対しての演技となります。制作会社のスタッフさんの若い女の子ひとりが部屋の中にいて、その方がカメラのスイッチを入れたり、何をするかの指示をしてくれるのです。まずは自己紹介からカメラに向かってね。
「わたくしエディーと言いまして、パントマイムがめっちゃくちゃ上手いんですよ。」
女性スタッフさん、笑ってます。
「いや、上手いじゃなくて【上手すぎる】んですけどね。」
カメラに音声が入るくらい声を出して笑ってます。
「なのでパントマイム全般、どんな事でも出来ます。宜しくお願いしまーす。」
ここからは色々なオーダーが出されます。定番のテクニックから、ちょっとした設定が与えられての演技までさまざま。どれに対してもこのスタッフさんは好感触で
「あー、そんな反応する人は初めてです。面白いです。」
イイんじゃない?とってもイイんじゃない??で、規定演技を終えまして、この方が最後に
「では、最後になりますがどうしてもやっておきたい演技があったらお願いします。」
うーん、何だろ?得意な事?笑いが取れる事?ちょっと考えて
「じゃあ被り物という事で合格っても全く使えないと思うんですが、この辺にピントをあわせて下さいますか?」
額の部分を指差して
「行きます。サン、ニィ、イチ!」
ピクピクと頭を動かした。
スタッフさん、めっちゃ笑ってます。いんやー、やって良かった。楽しくやれました。
昔はオーディションって何をやって良いか解らなかったんですけど、ある時期からその瞬間を楽しむようにしてきたんですよ。基本の考え方はショーやライブと一緒で、そこに居る人を笑わせよう、楽しませようって。そしたら自然に結果が付いてくるようになりました。そういう意味では今日はもう勝ちですね。そして今日、結果の連絡が。
今回は見送りとなりました。
あっれ~?めちゃめちゃ好反応だったのに。そっか、
合否を判断するクライアントさんはカメラの向こうだ!
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