5月31日(木) 対戦相手:ムダ
有楽町線
昼から2時間、ステレン江戸川の稽古でした。今回は『もったいない編』というある意味新作に挑みます。“ある意味”とつけているのには訳がありまして、今回の台本は成田山が作ったのですが、『もったいない』の展開に関しては書き下ろしなのですが、このテーマは温暖化やゴミ分別、家庭排水など色んな要素を含んでいますから書き下ろした部分以外は
過去の台本の切り貼り
なのですよ。ステレン三人は完パケなので動きのあわせ程度で良いのですが、怪人とピンクはこの作品用の台詞を覚えなければなりません。
この舞台直前のめちゃめちゃ忙しい時に新台本なんか入るか?
それでも短い時間で動きなども付け、楽しい作品に仕上がりそうです、ボクが台詞さえ覚えればね。今回のステレンは『もったいない』をテーマにしているので最近地球温暖化編ばっかりで影の薄かったゴミ怪人“ミゴナダム”(←逆から読んだら『無駄なゴミ』)さん、久々の大暴れの予感です。ステレンが提唱する『もったいない』に対して、ゴミ怪人さんの今回の口癖は
「ムダまみれにしてやるわ~。」
で、時間を無駄にする事なく2時間集中した後、そのまま田中の稽古です。ボクは本日、17時30分に上がって、この後大事なミッションに向かわねばなりません。それは飲み会の席での
チケットいかがっすか~?
海の五周年終了打ち上げにお呼ばれしてまして、その話しを聞いた時にボクは幹事さんにある交渉を持ちかけました。
「何か演れたりする?」
打ち上げで素直に飲もうとかいう考えは無いのか、オレ?チケット買ってもらえるかも。という考えもありますが、この飲み会では海で働いてる方が大挙されますんで、あのネタが出来るとふんだのですよ。そう、ワンマンショー用に作った
ひとりミシカ
がね。稽古場から戻り、荷物を詰め替えて、稽古場で食べられなかったパンをかじりながら音源をダビング。まあ、この時点で稽古疲れからか、頭ボォ~っとしてますね。でも、地下鉄で寝られるからと身体に鞭打って小道具の忘れが無いかチェックして、いざ出陣!雨をかきわけ乗った地下鉄では爆睡して、この後の戦いの為にエネルギーチャージなのです。
さて、会場となるプラハリに到着して真っ先に軽く打ち合わせ。小道具と音源のチェックをしようかなと思い、荷物を探ると
音源無いよ。
何度も見返してみましたが、ポータブルのデッキもダビングしたMDも見当たりませんがな。いくつかの選択肢が頭をよぎりましたが、幹事さんに
「必ず戻ってくるから。」
かっちょイイねぇ。まるで気分は戦場に向かう兵士ですよ。そう言い残して一旦家に帰ります。片道50分くらいの道のりを掛けて家に戻り荒捜ししましたが、無いのよねぇ~。で、頭に浮かんだのは
「小道具のキャリーケースの中だ!」
すぐさまリターン。でも、どう頑張っても余興の予定時間には間に合いません。幹事さんがステマネさんという事もあり、メールで
「演るか演らないかは、そっちで判断して良いよ。到着が、たぶん22時超えそうだから。」
すると返信には
「頑張って~。」
舞浜駅から猛ダッシュして店に到着した22時過ぎに一件のメールがありまして、
「カットでーす。」
だって店の使用時間が22時15分までだったんだもん。もう落胆ですよ。放心状態ですよ。でも音源だけは確認しようとキャリーケースの中を探しても、MDが出てきません。あちらコチラ、小道具ひっくり返してみましたが、無いのです。で、今まで何度も探して見つからなかった、背負っていたリュックの奥を探すと
出てきたよ。
やった~、あったよ~。と喜べるはずもなく、結局MDを持ったまま家に帰り、そのまま持ち歩いて雨に打たれていたのでした。それが発覚した瞬間、脱力ですよ、もう。ヘナヘナ~ってああいう事を言うんだね。そこで盛り上がっている方たちは5周年最終日で感動と寂しさの涙を流していましたが、ボクの涙は何の涙なのでしょう?パフォーマンスも出来ず、チケットどころかチラシも巻けず、ウーロン茶一杯と煙草2本吸って、ボクの5周年は終わったのでした。
帰りの電車で、ふと昼間のステレンジャーの稽古を思い出しました。ゴミ怪人の台詞、
「ムダまみれにしてやるわ~。」
やっぱりムダまみれは嫌だよね。2日の怪人の台詞は心こもったモノになりそうです。
雨だったのですね。
やればできる子のハズなのに・・・。
でも、最初から持っていたのですから、それはそれ、ある意味『やればできる子』ですね。