5月13日(13日の金曜日) 対戦相手:専門学校の学生さん
蒲田
環境問題をテーマにしたヒーローショーを演ってます。『環境戦隊ステレンジャー』と言いまして、出演もそうなんですが、台本を書いたり動きを演出したりしております。雑誌やテレビ、ラジオなんかにも露出したりして、そのスジではちょこっと名が知れています。
そのスジってどのスジ?
今まで扱ってきたゴミ分別編、火力発電所編、エコクッキング編に続いて、新作が出来上がりました。制作発表の記者会見なんぞは無く、ひっそりと出来上がりました。新しい話は『地球温暖化編』。そうです。今、地球はヤバいのです。そして愛知県でやっているでっかい博覧会を筆頭に、地球の微熱について、もう少し真剣に考えましょう!という動きが世間にあるので
便乗しちゃった。
いいえ、真剣に考えてますよ。そして台本を書き上げ、今日はその収録の為、蒲田の専門学校にいるのです。収録という部分をもうちょっとだけ細かく説明しますと、ヒーローの声は全て録音してあり、動きにあわせて声を当てていくのです。まあ解りやすく言うと“口パク”ですね。ちなみに怪人はお客さんをステージにあげたり、場所場所によって地方ネタを盛り込むので、全てその場で喋っています。
蒲田の専門学校でスタンバイしてくれていたのは、演劇科の学生さん達です。彼らにとってもこのような実戦はあまり経験が無いらしく、こちらもまあ正直予算の関係でプロフェッショナルにお願いできないので、ここに見事なバーターが成り立つのです。
録音スタジオで、まずは台本の読みあわせ。動きを実際に見せてイメージや感情の入れ具合を伝えます。そしていよいよ収録です。学生さん達は分厚い扉が2枚もある録音スタジオに、そしてボクはエンジニアさんがいるオペレーションルームに陣取って、いざ、録音開始です。
オペレーションルームから扉の向こうのスタジオにはマイクが繋がっていて、手元のボタンを押しながら喋ると、ボクの声は学生さん達に届きます。エンジニアさんもスイッチを押して会話が出来ます。ボクは声の録音やマイクの使い方には全く疎いのと、学生さん達も実習でマイクの使い方を経験していないので、エンジニアさん(この学校の卒業生です。)が学生さん達に厳しく指導します。
「そこ、マイクの前で咳すると、マイクだけじゃなくスピーカーも壊れるから注意しろよ。」
「台本近付けすぎなんだよ!紙の音が入るだろ!」
「破裂音(パ・ピ・プ・ペ・ポなどの音)出す時は、マイクから顔背けるんだよ。授業でやってないのか?」
全然知らなかった…。そ、そうなんですね。よかった、ボクが録音するんじゃなくて。収録が進み、学生さん達にも疲れが見えてきて、同じ台詞を何回も取り直したりします。同じ場所で“噛む”のです。気分を入れ替えようとしてボクは、
「じゃあさ、その前の怪人の台詞はボクがこっちで読むから、それに続けて行こうか?」
生徒さんたちの台詞単文ではなく、芝居の中で言ってもらえば何とか乗り越えられると考えたのです。
「じゃあ、行くよ。『そーだぁ、そこにはニタンカタンソが入ってるのだぁ!』
オイラが噛んじゃった。エンジニアさん、それには全く触れずに学生さん達にダメ出ししてた。
ナレーション録りって難しいです。
蒲田
環境問題をテーマにしたヒーローショーを演ってます。『環境戦隊ステレンジャー』と言いまして、出演もそうなんですが、台本を書いたり動きを演出したりしております。雑誌やテレビ、ラジオなんかにも露出したりして、そのスジではちょこっと名が知れています。
そのスジってどのスジ?
今まで扱ってきたゴミ分別編、火力発電所編、エコクッキング編に続いて、新作が出来上がりました。制作発表の記者会見なんぞは無く、ひっそりと出来上がりました。新しい話は『地球温暖化編』。そうです。今、地球はヤバいのです。そして愛知県でやっているでっかい博覧会を筆頭に、地球の微熱について、もう少し真剣に考えましょう!という動きが世間にあるので
便乗しちゃった。
いいえ、真剣に考えてますよ。そして台本を書き上げ、今日はその収録の為、蒲田の専門学校にいるのです。収録という部分をもうちょっとだけ細かく説明しますと、ヒーローの声は全て録音してあり、動きにあわせて声を当てていくのです。まあ解りやすく言うと“口パク”ですね。ちなみに怪人はお客さんをステージにあげたり、場所場所によって地方ネタを盛り込むので、全てその場で喋っています。
蒲田の専門学校でスタンバイしてくれていたのは、演劇科の学生さん達です。彼らにとってもこのような実戦はあまり経験が無いらしく、こちらもまあ正直予算の関係でプロフェッショナルにお願いできないので、ここに見事なバーターが成り立つのです。
録音スタジオで、まずは台本の読みあわせ。動きを実際に見せてイメージや感情の入れ具合を伝えます。そしていよいよ収録です。学生さん達は分厚い扉が2枚もある録音スタジオに、そしてボクはエンジニアさんがいるオペレーションルームに陣取って、いざ、録音開始です。
オペレーションルームから扉の向こうのスタジオにはマイクが繋がっていて、手元のボタンを押しながら喋ると、ボクの声は学生さん達に届きます。エンジニアさんもスイッチを押して会話が出来ます。ボクは声の録音やマイクの使い方には全く疎いのと、学生さん達も実習でマイクの使い方を経験していないので、エンジニアさん(この学校の卒業生です。)が学生さん達に厳しく指導します。
「そこ、マイクの前で咳すると、マイクだけじゃなくスピーカーも壊れるから注意しろよ。」
「台本近付けすぎなんだよ!紙の音が入るだろ!」
「破裂音(パ・ピ・プ・ペ・ポなどの音)出す時は、マイクから顔背けるんだよ。授業でやってないのか?」
全然知らなかった…。そ、そうなんですね。よかった、ボクが録音するんじゃなくて。収録が進み、学生さん達にも疲れが見えてきて、同じ台詞を何回も取り直したりします。同じ場所で“噛む”のです。気分を入れ替えようとしてボクは、
「じゃあさ、その前の怪人の台詞はボクがこっちで読むから、それに続けて行こうか?」
生徒さんたちの台詞単文ではなく、芝居の中で言ってもらえば何とか乗り越えられると考えたのです。
「じゃあ、行くよ。『そーだぁ、そこにはニタンカタンソが入ってるのだぁ!』
オイラが噛んじゃった。エンジニアさん、それには全く触れずに学生さん達にダメ出ししてた。
ナレーション録りって難しいです。