2月20日(土) 対戦相手:言葉の少なさ
都内某所~新宿
午後からの仕事は個人宅でのパフォーマンスで、向かったのは超高級住宅街です。お家にお伺いし、まずはパフォーマンスの場所確認をさせて頂くのですが、場所はリビング。すんげー広いんですわ。もうテレビも大型量販店の売り場でしか見た事ないし!っていうデカさね。そしてお子さんも大人の方も半数が外人さん。なので別に意識しなくても良いのにどうしても日本語がカタコトになりますね。不思議ネ、ニッポン人!
お子さんの誕生日パーティという事でお招きされたのですが、小さなお姫さまは3歳でして、そのお友だちもその年齢以下が多く、後で使おうかなぁと思って仕込んでかごに入れて持っていった20本のバルーンに、パフォーマンス開始の挨拶と同時に
みんなが群がった。
まあ、ここまでは想定内ですよ。その間、頭は「後半の構成どうしよ?」ってフル回転ですけど。各々手にした風船で何をしだしたかと言いますとね、シガーボックス中のボクの顔を
ペチペチとはたきだした。
そして顔はたかれた時の対応する言葉が、普段なら
「いや~ん、顔は止めてね。ボディにして!」
とか
「踊り子さんには手を触れないで下さい!」
とか切り替えせるのに、英語では出てこなくてやっと捻り出したのはカタコトの
「ノー!ノー!」
しか言えないのですよ。「ストップ。」と「プリーズシッダン。」がその後出てきましたけど。恐るべし英語力の無さ。ある男の子はショー序盤から風船をかじり、
パン!パンパン!
割れるのが楽しくて仕方ないようです。やっぱり風船の方が興味あるんだね。ジャグリングの流れも途中で回避してバルーンショーにシフト移行です。フルートグラスを傾けディップを食べる、絵に描いたような海外のホームパーティのお父さんお母さん達が話す英語の中には「balloon」ですとか「performance」という単語も聞こえますが、日本人のお母さんは
ほら、風船おじさんだよ。
最後にバルーンで大きな作品を作り、お姫さまにプレゼント。すぐさま場所を移動して新宿に。お笑いライブで3分のネタを披露してきましたが、気持ち良いほど
ウケてない。
これがアウェーの魔力なのでしょう。言葉の羅列であるあてぶりに、ちょっと設定を加えてひとりコント風にアレンジしましたが、普段無言の展開のあてぶりに言葉をちょこっと挟みこむのは3分というトータルで見るとやっぱり
カタコト
なのでした~。