2月11日(建国記念日) 対戦相手:小さい声
あらかわ遊園
昨日に続いてあらかわ遊園でのヘブンアーティスト活動です。家出る時にもう心折れそうでして、「北風が強いじゃん、寒いじゃん、
行くのやめよっかなー?」
そんな弱気の虫を殺虫剤で追い払い、バイクで向かって遊園の事務所に挨拶していざお店を作ってましたらやっぱり
風ピューっ。
いや、『ピュー。』ではなく『バサバサバサバサ。』ですよ、障害物無いもん。うわー、やっぱり帰ろうかなぁ?ちょっとだけやりますか。ダメなら即撤退しよっ。という逃げ腰でスタートしましたら、意外とお客さんが集まりまして、本格的にパフォーマンス。でも風が強いって事は手がかじかむし道具は流されて本域出せないし攻めではなく守りのジャグリングになってしまうのです。シガーボックスの中盤に前で見ていた女の子がポソっと
「全然すごくない。」
あまりにも小さい声でしたから他のお客さんにも聞こえてないでしょうしスルーして次に行けば良かったのですが、それまでの守りの姿勢を責められてるようで、ついパフォーマンスを止めて
「皆さん聞こえてないと思いますが、今、この子が『全然すごくない。』ってポソっと言いましたー。」
カミングアウト。そして、
「ほら、ここに何か刺さってます。」
とマイムで胸に矢が刺さってるようにして、ガシっと抜いてみました。その後は事あるごとにこの女の子を意識して、最後の技をビシっと決めたと同時に女の子にドヤ顔したら
「観てなかったね。」
1ステージ目が終わって園内の様子を覗くとやっぱり寒さからか連休の最終日だからか、お客さんの帰る足は早く絶対数は減ってて、また弱気の虫がモゾモゾとね。うん、じゃあちょっとだけ風船作って何人か食らい付いたらやってみようかな、でも寒いし集まらなかったら帰ろうよん、うん、そうしよう。
集まりまして、2ステージ目スタート。お手伝いしてくれたのはサーちゃん。四歳の女の子。
「大きくなったら何になりたい?」
「アクセリーやさんになりたい。」
アクセサリーって難しくてまだ言えないんだね。思いは伝わってくるから大丈夫だよ。皿回しの棒を持ってもらい、いざ皿を乗せようと思ったらサーちゃんは小さい声で
「絶対出来ないよぉ。」
ネガティブティンキングな発言。一枚目を乗っけて「出来ましたーーーーーっ!」と盛り上げますが、本人はやっぱり曇り顔です。じゃあ2枚目も行きましょ。2枚目を乗せる直前にも小さい声で
「絶対出来ないよぉ。」
すんげーかわいいっす。で、持ってもらいました。お父さんもお母さんも大喜びだったけど、やっぱりサーちゃんが一番良い顔してたね。なんだかんだでまた盛り上がったよ。いつのまにか寒いのも忘れてた瞬間なのでした。
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