波状攻撃っ！

　８月３１日（ジ・エンド・オブ・サマー・ベケイション）　対戦相手：店員さん

　横浜

　

　ホームページのキリ番55000を踏み見事『なんでも権』を勝ち得たＯさんの願いを叶えるべく、本日ミッション遂行しました。Ｏさんに事前に願い事を聞くと

　

　「堀内さんのバイト先を訪問したいです！」

　「えーっ、そんなんでイイんすか？」

　「はい、むしろそれがイイです。」

　「じゃあ、訪問なんて甘いモンじゃなくて“襲撃”にしましょう。」

　

　計画は何ヶ月も前から綿密に練られました。まずはＯさんの都合とボクの都合を合わせ、参加者を募り、田中の公演やステレンの稽古日程を組むからと堀内くんのスケジュールを聞き出しました。２８日のラジオの時にさりげない会話の中からシフトを聞き出していざ横浜へ。参加者はＯさん（写真中央）以外に田中やステレンのコアなファンであるゆうこ（写真左）さんとＰＥＮＧＩＮ（写真右）さん。喫茶店で段取りを打ち合わせて作戦開始なのです。

　

　建物に入り、バイト先の洋服屋さんの店の見取り図（エディー画。うろ覚えの手書き。）を再確認し、手はず通りにまずは切り込み隊長たるワタクシが店に突入！策敵しつつ、しかし見つからないようにステルスモードでウロウロしたら

　

　目標、補足出来ず！

　

　もしかして、事前にこちらの動きを察知して嘘のシフトを教えたのか？それとも、またトイレと友達になって家から出られずバイト休みなのか？こっそりとバイトの女の子を捕まえましたが、この女の子、田中の公演を見に来た事のある子なんで話し易いんですよ。ある意味コチラの味方、いわばスパイなのです。

　

　「堀内くん、今日いる？」

　「休憩中なんです。」

　

　こんな所でも要領の悪い男だなぁ。ただ、事前のリサーチで休憩は４０分と２０分にわかれて取るのを知ってましたから、ちょっと時間を潰して、気持ちを入れ換えリ・スタート！さて、打ち合わせでの作戦は、まずボクがいつも通りこっそり入っていって

　

　「すいません、店員さん。コレ試着したいんですけど。」

　「あー、今、試着室ちょっと使ってるんですよ。」

　「使ってるんですかぁ。」

　

　ここまで話しても、全然気付きませんよ、この店員さん。この段階でもう作戦の成功は見えてましたね。ジーパン（堀内語では“ボトム”と言う。）に関して色々質問をして気を逸らし、すぐさまゆうこさん登場。打ち合わせ通り、店員さんにぶつかりながらも平気な顔をして商品を選ぶ“関西のおばちゃん”を演じてくれました。

　

　堀「何してるんですか？ゆうこさん。」

　ゆ「たまたま通りかかって。あ、エディーさん、偶然にもこんな所で。」

　エ「あら、ゆうこさん。ホント偶然ですねぇ。」

　堀「嘘臭ぁ～。」

　

　と会話で釣っておいて、間髪開けず波状攻撃！と思ったら「あの…すいません、レジが…。」と仕事に戻る店員さん。んにゃーろー、本当にタイミング悪いんだよなぁ。待つ事数分。その間、次の攻撃部隊には「待て」の合図。そしてもう一度店員さんに商品説明をしてもらって、波状攻撃ぃぃぃっ！ＰＥＮＧＩＮさんが逆サイドからドォォォーンってぶつかって、しかも一眼レフで店員さんをどアップでカシャカシャッ！

　

　ゆ「あー、ＰＥＮさん、どうしたの？」

　ペ「たまたま通りかかって。」

　エ「偶然ってあるんだねぇ。」

　堀「…。」

　

　更に会話で引き付けておいていよいよ真打。パンダの被り物をし、リーゼント姿のパンダのヌイグルミを持った“不思議ちゃん”を演じたＯさんが、やっぱりドドドォォォーンってぶつかって

　

　「すいません、このパンダのピンク色ってありますか？」

　「・・・。いや、それウチの店のモンじゃないし…。」

　

　普段、普通の返ししか出来ない男は、やっぱり普通の返ししかしないのでした。

　

　ゆ「あー、Ｏさん、どうしたの？こんな所で。」

　Ｏ「たまたま通りかかって。」

　エ「ウチらもそうよ。」

　ペ「こんな日ってあるんだよねぇ。」

　堀「…。」

　

　奇襲ってのは何度も続けるから奇襲なのだよ。（←漫画『ラストイニング』より）そして、もうこっからは４人の猛攻、というかムチャ振りの畳みかけです。

　「このＴシャツ、一桁少なくならない？」

　「１枚１０００円ってあるけど、３枚１０００円にしようよ。」

　「店員さんが着けてるようなストールで、首をつるのに最適なストールはどれですか？」

　「アメカジとモードはどっちがアディダスなの？」

　

　店の中では可哀想なんで、通路側までおびき寄せ、店員さんと似たような格好のマネキンに

　

　「ねえねえ、堀内くーん。あ、間違えた！」

　

　

　とかネームプレート見て、

　

　

　「若いねぇ。まるで浅野忠信の写真が雨で塗れてグショグショになったみたい。」

　

　

　とか、腰パン＆見せパンツの店員さんに

　

　「すいません、そのボクサーパンツ、試着してイイっすか？股間グリグリしますけど。」

　

　

　

　最後のわがままは隣のお店の素敵なジャケットを

　

　「ねぇ、アレ安くならない？」

　「無理ですねぇ。ウチのじゃないですし…。」

　「じゃあさぁ、あの『hiromichi』ってロゴを『horiuchi』に書き換えようよ。そしたら安く出来るでしょ？」

　 「出来ませんよねぇ。」

　

　店員さん、すっかり疲れ果てた様子です。そして、コッチとしてももう飽きてしまったので

　

　「じゃーねー。」

　「は、はい…。」

　「すいませーーん、この店員さん、仕事さぼってますよー！」

　「…。」

　

　（ウチラは）笑顔で手を振って、通路を来た方向と逆に歩いてレジが見える場所を通り過ぎようと思ったら、疲労困憊の店員さんがレジの子にボヤいているようだったので、

　

　第二回戦！！

　

　買う気も無いＴシャツを胸に当てて、この店員さんに畳ませる事で店員さんの仕事っぷりを再確認できました。芝居もこれくらい真剣に臨んでくれれば良いのですが。そして、ミッションは全て無事終了！最後にみんなでご飯を食べて解散となったのでした。

　

　次のキリ番は５７０００です。踏んだ方、お友達１００人くらい集めて下さい。そして横浜に遊びに行きましょう！