9月22日(木) 対戦相手:一日体験者
二子玉川
東急セミナーBE二子玉川でのパントマイムの先生です。最近では、とんとご無沙汰していたのですが、久しぶりに一日体験の方がいらっしゃいまして、人数は2人、頂いた名簿を見ると苗字は同じ。そして事前に事務所から教えて貰ってる情報としまして、受講されるのが
中学生
らしいのです。早めに教室に行って準備をしておりますと、現れたのは中学生の女の子とそのお父さん。レッスンに入る前に軽くリサーチしておこうと、いくつかの質問です。
「どうしてパントマイムをやろうと思ったんですか?」
「街で大道芸を見てやってみたくなりました。」
「そうですか、ありがとうございます。珍しいですねぇ、普通、大道芸見るとジャグリングやバルーンを習いたくなると思うんですけど。」
するとお父さんが
「私もパントマイムが好きなんですよ。」
「そうですかぁ、で、誰のパフォーマンスを見たんですか?」
女の子は
「大道芸人のぞみさんです。」
そ…そっかぁ。のぞみくん見て感激し、私に習って良いモノですかいな?ま、ロボットという意味では近いけどね、
近くないから。
今クールは首の動きに重点を置いたレクチャーですが、今日はお二人の為に基礎に立ち返って壁と固定点をメインでやりました。テクニックだけやってると飽きてしまいますので、ペットボトルを使った演技をひとつ。
空のペットボトルがあります。今まで、長い歴史の中で屈強の猛者達が何人もこのペットボトルを動かそうとしましたが、誰ひとり動かす事は出来ない謎のペットボトル。ある日、夢に神様が出てきてお告げをします。
「大丈夫だ、お前なら動かせる!」
そして、不動のペットボトルに挑むのです。ふんっ!動いた!!喜ぶ。これが大事ね。ただテクニックだけやるのではなくて感情を表す。そう、パントマイムとはテクニックを見せるのではなく、
その人を見せるのですから!
女の子はテクニックに戸惑いながらも、ちゃんとペットボトルが動く事に喜んでくれて、最後まで演技をしてくれました。そして、あまりに堂々としてたものですから、お父さんに
「娘さん、何か表現をしてたんですか?」
「いいえ、初めて見ました。素晴らしいっ!」
お父さんもお初だったみたいですね。そして、その後お父さんも頑張って演技を。演技は慣れないと恥ずかしいものですが、テクニックだけ練習してるよりは楽しいですし、テクニックが出来なくても演技はできますから、ちょっとは面白さを感じてくれたなら。と思う次第でございます。一日体験でしたが、次回からレギュラーとして通ってくれると嬉しいですね。
待ってるよ、ハナちゃん!