7月31日(水) 対戦相手:新メンバー
稽古場
環境戦隊ステレンジャーの越谷ミラクルでのショーのリハーサルに立会いです。わたくし、別の仕事の為に出演はしませんが、今回は新作台本で脚本&演出担当。そしていつも固定メンバーが定まらない、いわゆる
【中の人が違う】状態
が常のステレンジャーではありますが、今回の大きな変更点としましてはピンクが
なっぱさんではないのです!
何故ならその日はワタクシ&なっぱさんによります科学実験パフォーマンスがあるからさ。という事でして数えると歴代6代目になりますステピンクさんの特訓もあり、そして新台本は田畑さん通じてメンバーには渡っておりますが、脚本を書いた人の、そして演出家の、文字以外伝えたい事、いわゆる行間ってヤツを伝えに、稽古場に行ってきたのです。
先日の合同稽古では、科学実験の思い出しに集中していたのでステレンの動きなどを全く見てませんでした。今日はまず、ここまで田畑さん主導でつけた動きやニュアンス、そして全員の解釈での新作のステレンジャーを見せてもらいましたらね、何か違う。だから台本を持った状態で、座って台詞だけを読んでもらう作戦から始めました。良く、芝居は表現の世界では
「行間を読め!」
という事が言われます。台本上の文字や台詞の向こうに見える作家の意図を読み解きなさい。という意味です。でもね、基本、人が喋ってる台詞しか書いていないステレンジャー台本です。ト書きの部分といったら
『M チェンジ ピンク登場』
とかしか書いてないんですよ。これが
『怪人にののしられ苦悩するレッド。しかしその目の炎は消えていない。』
とか書けばもっとメンバーに伝わり、芝居しやすいんでしょうけど、それを伝える台本上の表記が
「うわーーーーーーっ!」
ですからね。全然読み解けないでしょ。書かれていない行間は見えないから分からない!なので台本を手に読んでもらった時に気になる部分を
「はい、ストップ!」
止めて、
「ここはね、こんな意味があるんだよ。だから客席に向かってじゃなくて他のメンバーにこう言って欲しいんだよ。」
というような事を懇切丁寧に。ギャグの部分は実際に動いて見せたりしてね。そしてステレンジャー3人と怪人が絡むギャグに関しては全員の部分をひとりであっち行ったりこっち行ったり見せてみて
「あー、そういう事だったんですねぇ。」
演って見せて初めて伝わるんだね。あとは細かい台詞のニュアンスを伝えたりとか。そんな中、ステピンクの台詞に
「素敵ぃ~。」
というのがありまして、6代目ピンクのイツキちゃんに
「じゃあちょっと言ってみて。」
「すてきー。」
「薄っぺらい!うーん、じゃあさ、たとえばCOACHのバッグをプレゼントされたとしようよ。そのバッグを見て、何って言う?」
「ステキー。」
「違う!全然感情こもってない!」
どうしたら上手く出せるかな?レッドの原ちゃんに
「あー、わかりました。じゃあ財布ごとあげちゃいましょっか。」
「素敵ぃ~~~~っ!!」
「それ!!その言い方。覚えておいてね。」
細かい演出はこれからですが大きな意図は伝わりましたね。次回からの稽古が楽しみです。
本番まで、あと10日!!
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