12月7日(金) 対戦相手:冷たさ
近所
一昨日昨日と様々な撮影をしておりまして一昨日は既報通り年賀状の写真、つまり静止画ですが、昨日今日はワンマンショーのDVDのリリースに向けての撮り下ろしの特典映像用の素材を。動画と静止画で、様々な絵を撮りました。昨日はワンマンショー本編でやった作品のスピンオフストーリーを絵コンテに沿って収録しまして、舞台でお見せするモノとはまた違う作品に着手しました。編集はこれからですが、楽しい作品になると確信しております。
今日は静止画と動画両方。動画ではたっぷりパントマイムを、近所の幼稚園の先生達がハンドベルを練習してる広場で半袖のTシャツのおっさんが
パントマイムしてます。
静止画はワンマンショーDVD用ではなくてクリスマスに向けてのものです。サンタさんのコスチュームを着ていくつかのカットを撮ってましたら自転車の荷台に二歳もいってないようなお子さんを乗せたおじいちゃんが近寄ってきまして、ボクを指差して
「ほら、サンタさんだよ。」
「こんにちは~、サンタさんです。」
ここまではよくある光景ですね。サンタの衣装着てる人も町にはいっぱい居ますし、今の時代あまり珍しくもない光景ですよ。すると、おじいちゃんはとんでもない一言をお孫さんに。
「ほら、本物のサンタさんだよ。」
え?え?いやいや、おじいちゃん、どう見ても本物ではないでしょ。ヒゲは濃い方だけど白いサンタひげは生やしてないしさ。思いっきり日本語だしさ。おじいちゃんにとっての本物の定義は何?そしてお孫さんは、良くわからないまま、でもその目は疑いの眼差し。おじいちゃんのかっさかさに軽い言葉は続きます。
「サンタさん、遠くから来たんだよ~。」
この中でファンタジーの世界の中に入っているのは、どう見てもおじいちゃんだけです。なので、お孫さんよりもおじいちゃんの白みがかった夢を壊さないように
「ええ、遠かった~。時間掛かった~。ニポンはアタタカクてイイね。」
取って付けたようなカタコトのニッポンゴで一応乗っかりましたが、お孫さんの視線は冷めたままだったね。外気も冷たいが目も冷たい中、こもれびがおじいちゃんだけに優しく降り注いだのでした。
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