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乳がん発覚から乳房再建までの奮闘記

放射線治療が始まった(1回目)

2020-05-30 11:03:00 | 放射線治療
2019年9月乳がん(小葉癌)で左乳房全摘。10月からタモキシフェン服用。2020年4月皮膚の追加切除(2回)。取った皮膚にパラパラと癌が見つかったので、放射線治療を勧められ、5月29日1回目の照射を受けてきた。

まず、医師の診察。この前撮ったCTの画像に照射の範囲が入れられてる。先生が「この部分は肺に当たることになります。起こりうる副作用はこの前説明した通りです。何か質問は?」

確かに、照射範囲の一部が肋骨の内部にかかっている。その範囲が結構広いように感じた。でも、素人が照射範囲にコメントしてもしょうがない。「質問はありません。」

後でググってみたら、愛知医大のウェブサイトの線量分布図の写真の範囲と同じだった。広いと思ったけど標準的な範囲らしい。

次に、患部の触診。追加切除のときについた傷を触って「傷の部分は少し硬いですね。」とだけ。放射線治療後に、硬くなったと言われたときに備えた予防線か???

診察はこれでお終い。着替えて、放射線治療を受ける部屋に移動。女性2人と男性2人。2人が技師で1人は看護師さんかな?

この前つけたマークが薄くなっているので上書きしてコーティング剤を振りかける。この時、デコルテのマークのコーティングを忘れたみたい。今、そこだけ、にじんですごいことになってる。黒いTシャツ着て行ってよかった。

照射角度などの調整をしてから、照射開始。照射を受けている感覚は全くない。ただ寝てるだけ。息を吸うと肺に当たる範囲が広くなるような気がして、呼吸が浅くなる。照射角度を変えるために機械が動いてるうちにここぞとばかりに深呼吸。再度照射して終わり。

終わってから呼吸するのをためらってしまったというと、普通に呼吸していていいと。いや、それができないんですよぉ。深呼吸はしない方がいいけど、機械が動いている間の深呼吸はOKとのこと。よかった。

疲れもせず、何の変化もなく、帰途に着く。うちに帰ってきてから、赤くなってきたりするのかと思ってちょくちょく見てみたけど、変化なし。

夕方飲みに行く。回を重ねるごとに、もしかしたら辛くなるかもしれないから今のうちに。調子に乗って、ビール3杯とワイン2杯飲んじゃった。ちょっと飲み過ぎ。

帰ってきてから、なんとなく、左胸が痛い。キリキリというか、ピリっというか。放射線の影響なのか?はたまた、放射線を当てたと思うから、痛い気がするのか?単なる飲み過ぎか?



明日、放射線治療を開始します!

2020-05-28 21:51:00 | 放射線治療
2019年9月乳がんで左胸全摘。10月からタモキシフェン服用。2020年4月2回の皮膚の追加切除。5月29日放射線治療開始予定。

明日、とうとう放射線治療が始まる。乳腺科の電話診療で再発率2%ということと放射線治療の副作用の説明を受けてから2週間、放射線科で放射線治療により再発率が1/3になること、つまり、私の場合は1%未満になること、再建はできなくなる可能性もあることを聞いてから1週間、放射線治療を受けるかどうか、すごく悩んだ。

何人かの経験者の方の話も聞いた。医師は個人差があるから経験者の話は参考にならないというが、やっぱり、経験した生の体験談はありがたい。経験者の方に起こったことは、自分にも起こりうる。それが100%自分にも丸ごと当てはまることはないことを認識した上で聞いておく方が覚悟ができると思った。

思い悩んだ末、放射線治療を受けることにした。いろいろな話を総合すると、副作用はさほど心配しなくても良さそうなこと、再建はできなくなる可能性もあるが、今現在、再建の希望が弱いこと、素人の自分が考えたことより、プロの医師の判断の方が信頼できること、というのが、放射線治療を受けることにした理由である。

放射線治療前の診察とマーキング

2020-05-25 14:02:00 | 放射線治療
2019年9月乳がんで左胸全摘。10月からタモキシフェン服用。2020年4月2回の皮膚の追加切除。5月29日放射線治療開始予定。

5月25日再度診察と体へのマーキングとCT撮影。

診察は、医師からの追加説明はなし。何か質問あればどうぞ。と。

放射線治療中、日常生活に何の制限もないとのことだったが、日焼けも大丈夫ですか?先生はすかさず「問題なし」と言いそうになったけど私の次の言葉で飲み込んだ。

私が聞きたいのは、通常生活で浴びる紫外線じゃなくて、海での日焼けのこと。照射部分をさらけ出すつもりはないが、海には行きたい。薄い白いTシャツでは、紫外線が通過してしまうから、UVカットとか色の濃いものを着ていればよい。照射範囲以外は紫外線を浴びてもよい。とのこと。

照射範囲はどの範囲か聞くと、乳腺があった部分のみ。鎖骨や腋窩まではかからないらしい。

アルコールは?制限なし。

私は仲間と海辺でビールを飲むのが大好き。梅雨入り前に行けるかな?今日、緊急事態宣言解除になったけど、県鏡越えて海に行ってもいいのかな?少し希望が見えたけど、帰ってからニュースみたら県境跨いでいいのは6月19日以降だということが判明。それじゃ梅雨に入っちゃうじゃん。。。

診察後、CTの部屋に移動して、身体のあちこちにサインペンでマーキングした後CT撮影。で、終了。

マーキングが付いてもいいように黒い服で来た。鏡で確認すると、マークはちゃんと隠れてる。完璧だと思ってた。が、家に帰ってよく見たら上腕にもマークがあり、袖が短すぎて、はみ出てた。そんなこと知らずに百均で買い物してきちゃった。ハズカシイ。



放射線治療を受けるかどうか迷う。正解は多分ない。

2020-05-23 19:26:00 | 放射線治療
2019年9月乳がんで左胸全摘。10月からタモキシフェン服用。2020年4月2回の皮膚の追加切除。5月29日放射線治療開始予定。

乳腺科の先生と放射線科の先生の意見を総合すると、放射線治療を受けてもおそらく苦しい副作用はない。新型コロナ感染の恐れも増加しない。

ただし、再建の道は閉ざされるか、できたとしても、あまりきれいにできない可能性が大きい。これは皮膚の硬直具合による。どのくらい硬くなるかは個人差があり予測不能。

つまり、汗をかけなくなるとか、新型コロナに感染するかとかということは気にすることはないようだ。

それより最悪、再建を諦められるかということが問われている。これが半年前なら答えは簡単だった。諦められなかった。だが、再建にいろいろなハードルが出現して、最近は再建しなくてもいいかなと思っている。じゃあ、今後ずっとそうか?そのうち再建したくなったとき、放射線治療を受けなければよかったということになるのか??

再建したくなるか?皮膚が硬くなるのか?腕のいい形成外科の先生に巡り合えるか?自家組織再建の覚悟ができるか?そのときお金があるか?長期間休めるか?脂肪注入が保険適用になるか?放射線治療を受けなければ再発するか?受ければ再発しないのか?再発したとき今度は抗がん剤が必要になるか?そのとき抗がん剤はどれだけ進歩しているのか?そもそも抗がん剤に代わる副作用のない治療方法が確立しているか?などなど。これらの質問を全てクリアしなければ、将来の自分にとっての正解は分からない。

要するに、将来の心配をしても答えは出ない。それなら、再建しなくてもいいと思っている今の状態を前提に、再発率を2%から1%未満にしたいのかどうか?これが究極の問か???うーん。。。

放射線治療を受けることにした。かも。

2020-05-22 21:18:00 | 放射線治療
2019年9月乳がんで左胸全摘。10月からタモキシフェン服用。2020年4月2回の皮膚の追加切除。5月放射線治療を勧められ、放射線科の診療を受けてきた。

待合に待ってる人はいない。診察室から話し声が聞こえる。内容までは分からない。待つこと20分くらい。このペースだと、私もゆっくり話を聞けるかな。

まず、放射線治療の目的、効果、副作用について説明があった。目的は局所再発の予防。予防の効果は今の再発の確率が1/3になる。乳腺科の先生と同意見で、私には放射線治療のを勧めるとのこと。

私の場合、乳腺科で再発率2%と言われており、それが1/3になると1%以下になる。これって、副作用と天秤にかけて大きいんでしょうか?との質問には、それが大きいと見るか小さいと見るかは、ご本人の価値判断と言われた。言われてみれば、そりゃそうだ。でも、ぼそっと、2%か。。。と先生が呟いたのを聞き逃しはしませんでしたよ!2%しかないのかぁというふうに聞こえた。30%が10%になるという話なら躊躇しないんだけど。もとが2%だと悩む。

日焼けのような症状が出るが、日焼けの仕方が人それぞれなように、人によって症状も程度も異なる。かと言って、日焼けとは全く異なり、日焼けの症状が軽い人でも、重い症状が出る人もいるし、逆もあり、日焼けとの相関関係はない。

極稀に肺臓炎を起こす。先生はこれまで1000人くらい治療してきたが、まだ一人も肺臓炎を起こした人はいない。

それよりも稀に心臓に影響が出て心筋梗塞を起こす恐れもなくはない。しかし、高コレステロールや糖尿病により心筋梗塞を起こす人に比べてかなり率は低い。これを恐れて放射線をやらないという選択はない。

中期的には肺に放射線が当たるとそこが硬くなる肺繊維症になることがあるが、肺の極一部であり日常生活や一般人のスポーツに影響が出ることはない。

皮膚は硬くなることが多い。硬くなった皮膚は、繊維化し、柔らかくなることはない。乳腺科の先生は、しばらくすると柔らかくなるって言ってたけど。。。そうすると再建はできなくなると考えた方がいいのでしょうか?との質問には、形成外科の先生の腕次第と。確かに、ブレストサージャリーの先生もできなくはないけど、難しく、整容性に欠けるかもと、ネットにあげてた。

汗も皮脂も出なくなる。でも、出なくなって辛いという患者はいない。

私の場合は、25回、5週間のプラン。例外的に放射線量を増やして、回数を減らすこともあるが、それは典型的な部分摘出の場合のみ。全摘した私の場合は標準的な25回プランをこの病院では採用する。これ以上の理由は聞かなかった。食い下がって回数を 減らしてくださいとお願いするようなことでもない気がした。

放射線治療中、気をつけることは、毎日受けることと、身体に書いたマークを消さないことの二つだけ。それ以外には、何の制限もない。何を食べても飲んでも、何してもよい。

7月は4連休があるが、それを避けた方がいいのか聞くと、それを避けて日程を遅くするより、避けずに早くはじめた方がいい。癌細胞は日々分裂して増えるから増える前に叩く方が効果が高い。私は既に手術してから9ヶ月経ってるから、目に見えないのが残ってれば、増えちゃってるんだよなぁ。今からやる意味あるのかしら???先生もここのところはハッキリあるともないとも言ってくれなかった。

放射線治療を受けてる最中もその後も免疫力が落ちるということはない。満員電車に乗って新型コロナに感染する確率も普通の人と同じ。結婚式に参加してもいい。岡江久美子さんのニュースでは、放射線治療で免疫力が落ちていたので新型コロナ感染症が重篤化したと報じられたが、そんなことはない。ここは大学病院だから、万一何かに感染すれば適切な処置をする。

放射線治療の間に病気になっても、新型コロナのような感染力の強いものでない限り、放射線治療は受けられる。ただし、病院に来るのも辛いなら休んでいい。

放射線治療って、この20年くらいの間でかなり変わったか。20年前に放射線治療を受けた方の体験談は参考になるかと聞いてみた。まず、この病院で言えば、17年前に導入した機械と最近導入した機械でできることは変わらないから、17年前とは変わらない。その前の機械と比べると進歩した。

20年前だろうと、去年だろうと、放射線治療を受けた人の体験談は参考にならないと思った方がいい。人によって乳がん自体も違うし、副作用の出方も人によって違うから。

もし、ネットの情報を見るなら、大学病院と公立のがんセンター、癌研のウェブサイトだけを見たほうがいい。それ以外のクリニックや医師の中には、真っ当なことを書いている人も多いが、的外れなことや金儲け目的の記載も散見される。

放射線治療受けますか?今決めても後で決めてもいいですよ。と聞かれ、ちょっと迷ったけど、やるなら早くやった方がいいし、二人の専門家の医師と素人の私の判断を比べれば、信頼すべきは医師の判断だと思い、やります。と答えてしまった。

来週月曜日にCTをとって照射方法を決め、金曜日から照射開始ということになった。

外で看護師さんと照射の時間を毎日10:50と決め、細かい注意事項を聞いた。先生に聞き忘れたこと、下着はどういたらいいかと、放射線治療中はだるくなることがあるかを聞いてみた。下着は指定はないが柔らかいものの方がいいかもしれない。だるくなる人は多いが、放射線治療の副作用というより、毎日同じ時間に通院して慣れないことをやるから疲れるという方が正しいようだとのこと。

お医者さんの話を聞いただけで何もしていないのにどっと疲れて午後は寝ちゃった。確かに毎日放射線を受けに行ったら、それだけで疲れるかも。

放射線治療開始は1週間後。それまでによくよく考えて最終決断しないと。