2019年9月乳がんで左胸全摘。10月からタモキシフェン服用。2020年4月2回の皮膚の追加切除。5月放射線治療を勧められ、放射線科の診療を受けてきた。
待合に待ってる人はいない。診察室から話し声が聞こえる。内容までは分からない。待つこと20分くらい。このペースだと、私もゆっくり話を聞けるかな。
まず、放射線治療の目的、効果、副作用について説明があった。目的は局所再発の予防。予防の効果は今の再発の確率が1/3になる。乳腺科の先生と同意見で、私には放射線治療のを勧めるとのこと。
私の場合、乳腺科で再発率2%と言われており、それが1/3になると1%以下になる。これって、副作用と天秤にかけて大きいんでしょうか?との質問には、それが大きいと見るか小さいと見るかは、ご本人の価値判断と言われた。言われてみれば、そりゃそうだ。でも、ぼそっと、2%か。。。と先生が呟いたのを聞き逃しはしませんでしたよ!2%しかないのかぁというふうに聞こえた。30%が10%になるという話なら躊躇しないんだけど。もとが2%だと悩む。
日焼けのような症状が出るが、日焼けの仕方が人それぞれなように、人によって症状も程度も異なる。かと言って、日焼けとは全く異なり、日焼けの症状が軽い人でも、重い症状が出る人もいるし、逆もあり、日焼けとの相関関係はない。
極稀に肺臓炎を起こす。先生はこれまで1000人くらい治療してきたが、まだ一人も肺臓炎を起こした人はいない。
それよりも稀に心臓に影響が出て心筋梗塞を起こす恐れもなくはない。しかし、高コレステロールや糖尿病により心筋梗塞を起こす人に比べてかなり率は低い。これを恐れて放射線をやらないという選択はない。
中期的には肺に放射線が当たるとそこが硬くなる肺繊維症になることがあるが、肺の極一部であり日常生活や一般人のスポーツに影響が出ることはない。
皮膚は硬くなることが多い。硬くなった皮膚は、繊維化し、柔らかくなることはない。乳腺科の先生は、しばらくすると柔らかくなるって言ってたけど。。。そうすると再建はできなくなると考えた方がいいのでしょうか?との質問には、形成外科の先生の腕次第と。確かに、ブレストサージャリーの先生もできなくはないけど、難しく、整容性に欠けるかもと、ネットにあげてた。
汗も皮脂も出なくなる。でも、出なくなって辛いという患者はいない。
私の場合は、25回、5週間のプラン。例外的に放射線量を増やして、回数を減らすこともあるが、それは典型的な部分摘出の場合のみ。全摘した私の場合は標準的な25回プランをこの病院では採用する。これ以上の理由は聞かなかった。食い下がって回数を 減らしてくださいとお願いするようなことでもない気がした。
放射線治療中、気をつけることは、毎日受けることと、身体に書いたマークを消さないことの二つだけ。それ以外には、何の制限もない。何を食べても飲んでも、何してもよい。
7月は4連休があるが、それを避けた方がいいのか聞くと、それを避けて日程を遅くするより、避けずに早くはじめた方がいい。癌細胞は日々分裂して増えるから増える前に叩く方が効果が高い。私は既に手術してから9ヶ月経ってるから、目に見えないのが残ってれば、増えちゃってるんだよなぁ。今からやる意味あるのかしら???先生もここのところはハッキリあるともないとも言ってくれなかった。
放射線治療を受けてる最中もその後も免疫力が落ちるということはない。満員電車に乗って新型コロナに感染する確率も普通の人と同じ。結婚式に参加してもいい。岡江久美子さんのニュースでは、放射線治療で免疫力が落ちていたので新型コロナ感染症が重篤化したと報じられたが、そんなことはない。ここは大学病院だから、万一何かに感染すれば適切な処置をする。
放射線治療の間に病気になっても、新型コロナのような感染力の強いものでない限り、放射線治療は受けられる。ただし、病院に来るのも辛いなら休んでいい。
放射線治療って、この20年くらいの間でかなり変わったか。20年前に放射線治療を受けた方の体験談は参考になるかと聞いてみた。まず、この病院で言えば、17年前に導入した機械と最近導入した機械でできることは変わらないから、17年前とは変わらない。その前の機械と比べると進歩した。
20年前だろうと、去年だろうと、放射線治療を受けた人の体験談は参考にならないと思った方がいい。人によって乳がん自体も違うし、副作用の出方も人によって違うから。
もし、ネットの情報を見るなら、大学病院と公立のがんセンター、癌研のウェブサイトだけを見たほうがいい。それ以外のクリニックや医師の中には、真っ当なことを書いている人も多いが、的外れなことや金儲け目的の記載も散見される。
放射線治療受けますか?今決めても後で決めてもいいですよ。と聞かれ、ちょっと迷ったけど、やるなら早くやった方がいいし、二人の専門家の医師と素人の私の判断を比べれば、信頼すべきは医師の判断だと思い、やります。と答えてしまった。
来週月曜日にCTをとって照射方法を決め、金曜日から照射開始ということになった。
外で看護師さんと照射の時間を毎日10:50と決め、細かい注意事項を聞いた。先生に聞き忘れたこと、下着はどういたらいいかと、放射線治療中はだるくなることがあるかを聞いてみた。下着は指定はないが柔らかいものの方がいいかもしれない。だるくなる人は多いが、放射線治療の副作用というより、毎日同じ時間に通院して慣れないことをやるから疲れるという方が正しいようだとのこと。
お医者さんの話を聞いただけで何もしていないのにどっと疲れて午後は寝ちゃった。確かに毎日放射線を受けに行ったら、それだけで疲れるかも。
放射線治療開始は1週間後。それまでによくよく考えて最終決断しないと。