笑っておっぱいを取り戻す!

乳がん発覚から乳房再建までの奮闘記

術前最後の夏

2019-08-31 16:09:00 | 日記
2019年7月乳がんの宣告を受け、8月乳がん専門医を受診。9月3日に入院して、左胸の全摘手術を受ける予定。

海で寝転びながらビールを飲んでボーッとするのが、私たち夫婦の夏の楽しみ。全摘しちゃうとできなくなっちゃうかも。ということで、今年は最後の夏。あしげく毎週海に通った。私は、その他に仲間とも海で遊んでるから、ほぼ8月の土日の全てを海で過ごした。おまけに今年の春、バリに行って来たから、日焼けで真っ黒。もう着れなくなるかもと、取っ替え引っ替え全ての水着に出番をあげた。刹那主義になったわけじゃないけど、出来ることは出来るうちにやっておかないと、とは思う。だから、入院準備で忙しかろうと、舌の腫瘍の手術の抜糸がまだ終わってなかろうと関係なし。今日もダメ押しで行きたいと思ってたけど、残念ながらお天気が冴えないのでやめた。入院前なんだから少し休みなさいよ!ということかな。

今年の海は荒れていた。天候が荒れていたのではなく、環境が。海に入ると、無数のビニールが手足に引っ掛かって気持ち悪いし、ペットボトルや缶も浮いていた。例年と比べてその数は格段に酷かった。急に海水浴客のモラルが低下したとも思えないので、今年は潮の流れが変わったのかもしれない。

引っ掛かってきたビニールや手の届くペットボトルなどを拾うとすぐに手一杯。私に出来ることは微々たるものだが、放ってはおけなかった。私を育ててくれた海だから。私の癌を手術で取ってもらう代わりに、私は海を少しでも守りたい。

標準治療と代替治療、どちらがいいのか迷う

2019-08-30 17:26:00 | 乳がん
2019年7月乳がんの宣告を受け、8月乳がん専門医を受診。9月3日に入院して、左胸の全摘手術を受ける予定。

8月中旬、職場に乳がんに罹患したこと、9月に手術を受け、1か月休ませてもらいたいことを伝えた。恐れていたことが現実になった。

職場のボスは、肺がんを手術せず、マクロビオティックで治した。それ以来、マクロビオティックに傾倒し、西洋医学を全否定してる。ボスに言わせれば、医師は金の亡者で必要のない手術をやっている。

ボスは、私と顔を合わせるたび、手術を受けるなと言うつもりはないが、と前置きをしながらも、西洋医学は信用できない、体を作っているものは食べ物であり、食べ物をマクロビオティックに変えて、癌ができないように体質を変えればよい。できた癌も消える。切ってしまったからでは遅い。というようなことを、言い続けた。ときには、2時間くらい話を聞かされた。そんなことに時間を取られるくらいなら、サッサと仕事して早く帰って手術のために体力温存したかった。

ボスに悪気はない。私のためだと、心から信じて言ってくれている。これが、厄介だった。私だって、手術は嫌だ。マクロビオティックの世界に引き込まれそうにもなる。

職場の同僚たちは、ボスがマクロビオティック亡者であることをよく知っていて「あっちの世界にいっちゃダメだよ」「マクロやってもいいけど、手術は受けなきゃダメ。」と言って私を引き戻してくれた。

円より子さんのこの記事↓を読んで、絶対に手術を受けようと思った。
私の両親は健在。長寿の家系だから、おそらく後20年以上生きるだろう。私は娘として、それ以上は生きなきゃいけない。癌になっちゃった以上、元気で生きていることが最大の親孝行だ。万一、両親より早く死ぬことになっても、そのときに、両親に「あのとき〇〇をしていれば」とか「〇〇をしなければ」と思わせたくない。今、両親は手術が最良の方法と思っている。私も、揺れ動くことはあるが(手術以外の方法でも治るかもしれないと思うこともあるが)、手術をすれば治ると思う。

手術を受けよう!その上でマクロビオティックを試してみてもいい。

ボスに限らず、よかれと思って言ってくれること、ありがたいことだけど惑わされる。このことは、肝に銘じておかねば。自分がボスの立場になってしまうこともあると思うから。



術前の準備はチャクチャクと

2019-08-28 16:34:00 | 親知らず 口腔外科
2019年7月乳がんの宣告を受け、8月乳がん専門医を受診。9月3日に入院して、左胸の全摘手術を受ける予定。

乳がんの手術に先立ち、先週、舌にできた良性の腫瘍を切除した。2、3日は腫れが引かなくて流動食だった。腫れが引くと、今度は縫った糸がモチョモチョするのが気になった。何針も縫ったのでナイロンのような短い無数の糸が舌から生えてるって感じで、それが上顎に当たりモチョモチョして気持ち悪いのだ。それでも入院前に片付けておかなきゃならない仕事もあるし、通院もしなきゃならないから、休んではいられなかった。乳がん治療は体力いるね。

今日、舌の抜糸をしてもらい、やっとスッキリした。経過は良好。まるで何もなかったように、傷跡もなく以前の舌に戻った。多少硬くなった感じがするが、時間が経てばやわらかくなっていくそうだ。これで、医療面での術前の準備は全て終了。

術式決定、乳頭乳輪温存、抗がん剤と放射線は不要

2019-08-23 16:29:00 | 親知らず 口腔外科
2019年7月乳がんの宣告を受け、8月乳がん専門医を受診。

MRIを撮った。乳腺のMRIはうつ伏せで台の窪みに両胸を入れて撮る。うつ伏せだから、通常のに比べて圧迫感をあまり感じない。閉所恐怖症とまではいかないがMRIは怖くて嫌だと思ってたけど乳腺のは怖くなかった。こんな感じ↓

MRIの結果が出るまで2時間くらいあるので、近所の親友を呼び出しランチ。小学校の時からの友達。同じ学校に行ったことはないけど。なんでも話しておかないと。ということで乳がんカミングアウト。すごくショックを受けて、すごく心配してくれた。やっぱ、言わない方がよかったかな???今後は人に言うかどうか、もっと慎重に考えよう。

病院に戻り結果を聞く。パソコンに画像が映し出されている。こんな感じに↓映るはずが、私のはこの半分くらいしかなくて、とっても恥ずかしい感じ。

うつ伏せだから、大きく映る筈なのにね。マンモやCTよりも強烈だった。と、そんなことに気を取られている場合ではない。先生の話をちゃんと聞こう。

がんは乳頭までは達してないから、全摘でも乳頭乳輪は残せるでしょう。ただし、手術中に切り取った乳頭付近の乳腺の生検をして、切除面に癌が有れば乳輪乳頭は切除することになる。先生が迷うような微妙な場合、私自身は全身麻酔で判断できないから家族に判断を委ねる。とのこと。

夫は、そんなとき、迷うくらいなら取っちゃって下さい。といいそう。母に頼んで、再手術になってもいいから、残しておいて下さいと言ってもらおう。後で取ることはできても、取っちゃったら元に戻せないから。

乳腺全摘後、ペッチャンコでも、乳輪乳頭があるのと、乳輪乳頭があった部分に一直線の手術痕があるのとでは、全然違うような気がする。残せるものなら残して欲しい。

この前の診察のとき、一緒に行った母は、先生に、自分の乳頭を私にあげられないですか?と聞いていた。先生はそれはできませんよと。おかあさん、ありがとう。だけど、もしできるとしても、もらえないよ。

現段階では、術後はホルモン剤はやるが、抗がん剤、放射線治療は必要ないでしょうとのこと。ただし、術後、摘出した乳腺の生検の結果によって、最終決定することになる。

手術より、抗がん剤や放射線治療の副作用が怖い。髪の毛が抜けたり、何年も体調不良で苦しむのは嫌だ。

今日の結果は、不幸中の幸い。いい方向に進んでるようだ。手術は9月4日、入院は前日。実家に行き両親に報告。

乳房手術に先立ち舌の手術

2019-08-19 22:11:00 | 親知らず 口腔外科
2019年7月乳がんの宣告を受け、8月乳がん専門医を受診し、9月初めに全摘手術を受けることになった。

実は昨年末、舌にしこりができ、しょっちゅう噛んでしまうようになったので、友達の口腔外科医に見てもらった。一緒に行ったライブ会場で、舌の写メを撮って。そのときのお見立ては、位置も見た目も癌ではなく良性だから急がなくてもいいが、取った方がいい。とのこと。ちなみに舌癌は舌の端っこにできることが多いのだそう。私のはど真ん中にある。

その後も噛んで流血し、痛いのを繰り返しながらも、先延ばしにしてきた。口腔外科医に乳がんになったと相談すると、乳がんの手術したら体力落ちるし、もし抗がん剤や放射線治療も必要になれば、さらに免疫力が低下する。その前に取っちゃった方がいいとの判断で今日行ってきた。

大学病院の口腔外科。だだっ広いフロアに仕切りもなく所狭しと無数の歯医者さんの椅子が並んでいる。初めて見る光景。奥に事務机があり、そこで問診、舌の様子も診てもらう。その奥の個室で手術。手術室というような感じではなく、小さな部屋に歯医者さんの椅子が置いてあるって感じ。舌の腫瘍は今日取れる。その他に親知らずが歯茎の中で大臼歯に向かって生えている。下の二本とも。これは後日、日程的に乳がんの手術前には無理なのでその後、抜くことになった。

先生と助手がひとり。部分麻酔をかけて、腫瘍を取り除き、10針ほど縫って終了。時間は30分くらいだったかな。腫瘍は舌のど真ん中にできているから、取っちゃったら穴が開いちゃうんじゃないの?と思ったけど、意外と舌には厚みがあり、そんなことはなかった。

麻酔が切れると痛くなるからと、痛み止めと消毒のうがい薬を処方してもらった。痛み止めはすぐに飲んだ方がいいとのこと。病院の前の薬局で薬をもらい、そこで飲んで、帰路に。

そのまま、午後は仕事に行こうと思ってたけど、電車に乗った頃には腫れてきたので、仕事はやめて帰宅。しばらくは豆腐とか柔らかいものを食べるように言われたので、豆腐とパック入りのポタージュスープやヨーグルトなどを購入。家に着いた頃には舌はぶっとい明太子のように分厚く腫れ上がっていた。確かに固形物は食べられなさそうだ。冷たいスープが心地よい。

夜になると舌は口の中にいっぱいに腫れ上がってきた。そんな話は聞いてなかったので、先生にメールで相談。写メを送ると、想定内、そのうち腫れは引くから大丈夫とのこと。それならそうと先に言っておいてよ〜。

ここまで腫れてるから本当はすごく痛いんだろうけど痛み止めのおかげでさほど痛くはない。