「女子皇族が旧宮家男子と結婚するなら皇室に残しても良いが、天皇の血を引かない男子を皇族にしてはいけない」という男系派の意見は正論だ。
しかし、「国民は皆平等」と日本は憲法で定めた。
皇室の結婚であっても身分や家柄で差別してはいけない。
女子皇族が全員婚約内定を発表し、相手が一般男子ではない事を明らかにすれば、男系派も女性宮家創設に賛成するかもしれない。
けれど、国民の多くは納得しないだろう。
江戸時代までの身分や家柄より本人の人柄や能力を重視する。
そうした皇室のお妃選びが、皇室を敬愛し信頼する基となった。
皇室存続の為に、女子皇族が全員身分や家柄優先で、好きでもない男性と結婚して皇室に残る。
その為の法改正が必要と言われて諸手を挙げて賛成するだろうか。
旧宮家男子が結婚相手と聞くと、大概の人は「政略結婚」と推測するだろう。
そして、旧宮家旧華族以外の家柄の男性であれば、「恋愛結婚」と推測する。
養子に出された上皇陛下のイトコ(2月6日の記事参照)に男子や男孫が居れば正真正銘の「天皇の男系男子」である。
ところが、農家に養子に出されたので事情を公表しない限り、久邇宮家の血筋とは分からない。