午後1試験の問題文には品質の差がある(午後1記述試験の裏話3)しかし、ここ取り上げたいのは2つ目のケースです。これは試験センターがそれ程に意図しない結果として出てくる場合です。例えば、試験センターの問題作成者が、ある正解を前提にして、問題文の中にヒントを埋め込んだとします。それだけならば通常の設問としてとられることができるのです。しかし、解答時間のチューニングや難易度の調整の関係で、問題作成後半の工程でこのヒントを使わなくなった場合が問題となります。このヒントを削除してしまえば問題がないのですが、削除が漏れたり、下手に削除すると全体の構成が変わってしまうのであえて残すことが考えられます。試験センターにそのようなミスはないだろうと思われるかもしれません。しかし、ときどき試験実施後訂正が入るのは事実です。午後1の修正は、私は1度しか記憶がないのですが、午前試験は比較的よくあります。これを考えれば午後1でも正解に大きな影響を与えない程度で、このような「漏れ」が発生しているのではないかと思われます。
また、実際にはヒントにつながらないが、ヒントらしきものを問題文の末尾に再録しているケースは、時間調整のためにあえて行っているとも考えられます。試験官は、出来上がった問題を別の試験官に解いてもらって、問題文の長さを調整して、解答作成時間のチューニングを行っていると思われます。時間ギリギリで解けるようにするために、話題を再度問題文に付け加えている可能性もあるかもしれません。(あくまでも想像ですが)受験者からみると、再録するくらいだから、重要なヒントになるに違いないと感じるに違いありません。しかし、このような事情から、実際にはあまり有力なヒントにならないこともあるのです。
午後1試験は、毎回新しく作成される手作りの問題です。作成しているのは人間です。一流の専門家が作成されているとはいえ、意図しない効果が出てしまう場合もあり得ます。・・・・・(続く)
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