恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より
第三章 天上界への道
◆悪い方角など関係ない――ご神体そのものの地球◆
先の続き・・・
ドッジボールほどの地球儀を持ってくれば、日本の面積は小指ほどもないでしょう。
そこにある何県の何市などといったらもう針の先で突つくほどもない小さなものです。
そんなところだけ神様がおられるなどということがありましょうか。
神様は遍在されています。
ちょうど太陽の光が地球に平等に降り注いでいるごとく、あまねく神様の光は届いております。
私たちの住む地球を包んでいます。
日本だけにおられる神様で、外国におられない神様であれば、これは世界に通用しない神様です。
日本なら日本だけ、韓国なら韓国だけ、その国だけしか通じない教えであれば、それは
正法ではない、つまり真理ではあり得ません。
今お話させていただいている教えは、宇宙の果てまで行ってもこの同じ話をさせていただきましても、
「ああなるほどそうか、そのとおりだ」と、通じる話です。
ただ、私たちの心の中にも同じ神様の意識の光が隅々まで照らしてくださっているのだと
強い信念で思い、それを日々の生活の中でさらに深め、体験と行いを通して自覚していくことです。
方角を気にされたり、占いや予言などに頼るあまり、かえって心に不安をいだかれる方も
いらっしゃいます。
何事も中道を失ってはなりません。
不安を与えるような情報を心に入れたり、またあれこれと取り越し苦労をするならば、
もうその行為自体が神の御心に反しています。
神様は、「自らの心を苦しむることなかれ」と仰せられます。
お釈迦様の弟子が或る時、師に対して質問しました。
「人が惑い少なく生きるには、どのようにしたらいいでしょうか」
お釈迦様は次のように答えられました。
「人がそのように生きたいのであれば、星を占ってはならない。
点変地変を占ってはならない。
あらゆる相を占ってはならない。
占ってもらってもならない。
そのように生きた時、惑い少なく生きるであろう」
惑いとは迷い苦しむことです。
~ 感謝・合掌 ~