製図にはいろいろな個所に直角三角形と長さが書き込まれていて、電卓で計算している人がたくさんいました。
よく見ると製図の右上に三角形二つ(規矩術)が書いてあります。
(なるほど。この変な垂木【振れ垂木】を加工するための図面か。)だんだん分かってきました。
昼になると1時間休憩です。皆各々外に食べに行きました。
私は一人残って図面を見ながら持参したおにぎりをほおばります。
人がまばらになる頃、隣の大工さんが講師の一人に「寸法が計算しても合わないです」と言っていました。小口の角度に直角三角形があり寸法が書いてありました。√で求めるヤツですね。どうやら製図の間違いのようです。
あれぇ?図面って加工のための物。材料に図面の寸法を書き込んで施工するつもり?
ちょと揺さぶってみました。
「先生。ここの角度ですがこれ(規矩術)のどこの寸法か分からないのですが?」
すると講師が不機嫌そうに返事もせず持っていた小さな指金で寸法を測ると図面に当てがいました。私に対して正面を向くことも無く横顔のまま黙り。
この講師の対応で空気が重くなってしまい気まずくて黙っていられなかった私は「あー、そうかぁ」と発した。
すると隣の大工さんが「えっ。その三角形ってそのためにあるの」
はぁ?なんじゃそりゃ。電卓で寸法出すの?規矩術でしょ。指金ありきだよ。
こんな連中と競うの?みんなの前でバカにされ虐げられて。何が組合だ。組合なんてのがすべてじゃねーんだ。なめんな。組合員じゃない新参者が講師もろともバカにしてやる。全員ごぼう抜きじゃ!こんな指導の仕方で職人が育つか。大工をなめるな。私はなめられてますけど・・・。
結局図面は誰も書きあがらないまま終わってしまいました。次の研修は一週間後です。書けた人から振れ垂木の加工です。
私は次の日から現場でボードの裏に図面を書く日々が続きました。メモ帳にも書いて練習しました。理屈が分かっていれば大きさは関係ありません。
当時、携帯は有りましたがネットで調れるほどほど普及していませんでした。調べ物は図書館と決まっていましたが行ってる暇が有りません。
よく見ると製図の右上に三角形二つ(規矩術)が書いてあります。
(なるほど。この変な垂木【振れ垂木】を加工するための図面か。)だんだん分かってきました。
昼になると1時間休憩です。皆各々外に食べに行きました。
私は一人残って図面を見ながら持参したおにぎりをほおばります。
人がまばらになる頃、隣の大工さんが講師の一人に「寸法が計算しても合わないです」と言っていました。小口の角度に直角三角形があり寸法が書いてありました。√で求めるヤツですね。どうやら製図の間違いのようです。
あれぇ?図面って加工のための物。材料に図面の寸法を書き込んで施工するつもり?
ちょと揺さぶってみました。
「先生。ここの角度ですがこれ(規矩術)のどこの寸法か分からないのですが?」
すると講師が不機嫌そうに返事もせず持っていた小さな指金で寸法を測ると図面に当てがいました。私に対して正面を向くことも無く横顔のまま黙り。
この講師の対応で空気が重くなってしまい気まずくて黙っていられなかった私は「あー、そうかぁ」と発した。
すると隣の大工さんが「えっ。その三角形ってそのためにあるの」
はぁ?なんじゃそりゃ。電卓で寸法出すの?規矩術でしょ。指金ありきだよ。
こんな連中と競うの?みんなの前でバカにされ虐げられて。何が組合だ。組合なんてのがすべてじゃねーんだ。なめんな。組合員じゃない新参者が講師もろともバカにしてやる。全員ごぼう抜きじゃ!こんな指導の仕方で職人が育つか。大工をなめるな。私はなめられてますけど・・・。
結局図面は誰も書きあがらないまま終わってしまいました。次の研修は一週間後です。書けた人から振れ垂木の加工です。
私は次の日から現場でボードの裏に図面を書く日々が続きました。メモ帳にも書いて練習しました。理屈が分かっていれば大きさは関係ありません。
当時、携帯は有りましたがネットで調れるほどほど普及していませんでした。調べ物は図書館と決まっていましたが行ってる暇が有りません。