『日輪の遺産』講談社文庫
著:浅田次郎
『輪違屋糸里』に続き、浅田次郎の著作です。
映画を観た時に浮かんだ疑問が解消される事を期待して読んだのですが、
やっぱり読み終わってもモヤモヤが残りました。
久枝はなぜ取り残されてしまったのか?
久枝自身は「嫌われていたから」と言っていたけど、
自決を先導していたすーちゃんの言葉には示されていない。
しかし久枝は女として先生のことが好きだったんだね~。
このエピソードが入っている事で、
当時の10代が今よりも大人びていたことがなんとなく伝わるかも。
現代パートの設定が映画とは全く違っていたんだけど、
(というか、映画が改変されていたんだけど)
話の大筋には影響がなかったので、結局現代パートは必要だったのかな?
という疑問も浮かんできてしまう。
真柴が託した手帳によって遺産の隠し場所が判明する
っていうならハラハラしますが、そもそも終戦直後に見つかってるし。
丹羽も海老沢も手帳を読んで自分がドキドキして
それぞれの家庭や仕事の状況を好転させるきっかけにはなったかもしれないけど、
遺産自体にはまったく係わってないし。
最後も花見で訪れて「ここか・・・」って感動するだけ?
うーん、もやもやは続くばかり。
浅田さんの初期の作品だそうなので、
今の浅田さんが書いたらもっと良い物になったんだろうな~。
著:浅田次郎
『輪違屋糸里』に続き、浅田次郎の著作です。
映画を観た時に浮かんだ疑問が解消される事を期待して読んだのですが、
やっぱり読み終わってもモヤモヤが残りました。
久枝はなぜ取り残されてしまったのか?
久枝自身は「嫌われていたから」と言っていたけど、
自決を先導していたすーちゃんの言葉には示されていない。
しかし久枝は女として先生のことが好きだったんだね~。
このエピソードが入っている事で、
当時の10代が今よりも大人びていたことがなんとなく伝わるかも。
現代パートの設定が映画とは全く違っていたんだけど、
(というか、映画が改変されていたんだけど)
話の大筋には影響がなかったので、結局現代パートは必要だったのかな?
という疑問も浮かんできてしまう。
真柴が託した手帳によって遺産の隠し場所が判明する
っていうならハラハラしますが、そもそも終戦直後に見つかってるし。
丹羽も海老沢も手帳を読んで自分がドキドキして
それぞれの家庭や仕事の状況を好転させるきっかけにはなったかもしれないけど、
遺産自体にはまったく係わってないし。
最後も花見で訪れて「ここか・・・」って感動するだけ?
うーん、もやもやは続くばかり。
浅田さんの初期の作品だそうなので、
今の浅田さんが書いたらもっと良い物になったんだろうな~。
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