セレンディピティの前面は、窓ガラスです。
店名や教室案内のチラシやポスターをベタベタと貼っています。
店内から立ち止まった人を見ていると、多くは高齢の方で、何かをしたいけど、何が出来るだろうと、迷っている方が多いと思われます。
こちらからも、声をかけて教室の案内をするけれど、思い切って受講してこられる方は、少ない現状です。
先日来、お店に立ち寄ってくださるようになったご夫婦があり、50m巻きのクラフトテープをお買い求めいただきました。
お話しでは、ご主人が認知症を発症されているとのこと。
「カゴ作りが好きで、家にいるときは、自分でカゴを作っていたんですよ」
勤めが休みの日は、カゴを趣味として作られていたらしい。しかも、上手だったとのことです。
「今でも、私が、カゴのサイズに合わせてテープを切ってあげると、黙々と作っているんですよ」
少しずつ症状は、悪くなってきて、カゴの作り方がわからなくなることもあるとのことです。
「何かをして時間を過ごさせてあげないとね・・・」
奥さんと話している間、穏やかな表情で立っているご主人です。
奥さんに連れられて、外出をして、クラフトテープも買って帰られました。
「大変だなあ・・・。私は、あんなに優しく接してやれるかしら・・・」😞
お客様に勧めながら、私も色違いのカゴを作りました。
さあ、できました!!
もう、以前のように上手に作れないと話されながら、欲しいクラフトテープの色を指定されました。
お買い求めが、あるかどうかわかりませんが、注文しておきたいと思います。