「オリーブの小枝」

ピアノ弾き語りと歌作り、暮らしの楽しみ

白猫のしろ

2014年08月07日 | 徒然



昔。

母の実家で祖母が白猫の「しろ」という名前の猫を飼っていました。

名前のとおり、雪のように真っ白な猫で

ふわふわですべすべした毛並みの綺麗なべっぴんさん。


元来、猫は子供は好きではありませんから

私が子供の頃は遊びに行くと

しろちゃんは逃げ回ってなかなか2階から降りてきません。

でも、何時間か経つと2階から降りてきて

大好きなおせんべいをあげると、しろちゃんは私の側で過ごしました。


祖母が、

「この猫は数の勘定ができるんだよ。しろの尻尾の側の床をとんとん、たたいてごらん」


と教えてくれました。


最初は半信半疑でしたが、言われた通りにしろちゃんの尻尾の側の床をとんとん、と2回

たたいてみました。



するとしろちゃんは、尻尾の先の方だけ動かして

2回とん、とん、と尻尾で床をたたいて見せました。



ええ~偶然ではないの?と今度は数を変えてやってみても

ちゃんと数を数えてたたいたのと同じ数だけ床を尻尾でとんとん。



あら、ほんとだ!



しろちゃんは、しばらくはそんな感じで遊んでくれるのですが

飽きてくると2階へあがっていってしまいます。


ほんとうに頭のいい猫でした。


しろちゃんはもうだいぶ前にお星様になってしまったのですが

白い猫をみるとしろちゃんを懐かしく思い出します。



今は天国で、祖母と祖父と仲良く暮らしているかな。