母の元に帰ると無条件でホッとできる。
体調と相談しながら日々を慎ましく過ごす母…。
云いたい事、愚痴りたい事、多々あるのだろうと想うけれど。
愉しみを見つけ出しそれについて話す様子は
元気で若かった頃の母そのままの表情で…嬉しくなった。
お正月の2日はここの所例年、私の実家へ子供達と出掛ける習慣になっている。
亡き父のお仏壇にお参りをしてから新年の挨拶を交わし、
子供達はおばあちゃんからお年玉を戴く…。その際
本年も健康に気をつけて勉強に部活に(娘には受験を)頑張るようにと
言葉を掛けられると子供達は神妙な面持ちで「ハイ!」と頷く。
(背筋を伸ばしキチンと正座をしてご挨拶をする機会は
やっぱり必要だとこういう時に毎年のように納得する。)
大正琴を趣味としている彼女が弾きたい曲の譜面があるとの事で
昨日は急遽5線譜から大正琴用の楽譜(数字譜)にと翻訳?して来た(笑)
母は嬉しそうに「これ、字が小さいから後で書き直してから弾いてみるわね」
と云っていた。
一枚の譜面にした方が弾き易いと思ったのだけれど(全部で5ページ程の曲)
…そうか、字が小さ目だと弾き難いわよねと反省した。
他愛ない話し、雑談に終始し笑い転げ時間は過ぎた。
いつものように駅伝の往路を見ながらの時間だった。
帰り際、玄関のドアが少し開き難かった…そしたら
「まだ、帰らないで…って云っているんだね」
…なんて、息子に云うのだ…。中々会う機会がない孫息子だから余計に
そんな感傷的な事を想ったのだろうな。
「いろいろとご馳走様!子供達に沢山ありがと!風邪なんて引かないでね!」
と大きな声で明るく伝えたら、母は笑顔になった。
。。。ちょっとホロリと来た…だけれど笑ってくれたので
安心して…帰って来れた。
思いはいろいろ・・・、ですね。
ないまぜになると胸に迫ってくる想いがありますね。