七月文月も半月を過ぎると、夕暮れから夜へと移り往く時間が
ことのほか興趣深い。
うだるような夏の暑さの中に、微かではあるが、もう秋の気配が
潜んで居て(ひょっとした拍子に「初秋」の表情が見えるようで)
ハッと目が醒めるような心地となる。
今夜は昨日よりはずっと涼しくて過ごし易いせいか、余計に
近くまで来て、少し人待ち顔な「初秋」の輪郭がおぼろげながら
見えるようだった。
「夏は夜」とした清少納言の感性に、こういう時
僅かながら近づけた気がして、それもまた をかし。
ことのほか興趣深い。
うだるような夏の暑さの中に、微かではあるが、もう秋の気配が
潜んで居て(ひょっとした拍子に「初秋」の表情が見えるようで)
ハッと目が醒めるような心地となる。
今夜は昨日よりはずっと涼しくて過ごし易いせいか、余計に
近くまで来て、少し人待ち顔な「初秋」の輪郭がおぼろげながら
見えるようだった。
「夏は夜」とした清少納言の感性に、こういう時
僅かながら近づけた気がして、それもまた をかし。