処感

日々、想うままに綴る言の葉の置き場
My dear Life!

*吹く風に…。

2006-08-12 10:55:21 | Weblog
朝、夕、吹く風の中にしっかりと秋が紛れ込んでいて
「立秋」が過ぎたことを実感してしまう。

お盆も近付いたんだな…。

…そういえば、忘れもしない21年前の今日の夕方
日航ジャンボ機が群馬県の御巣鷹山に墜落し
4名が奇蹟的に救助されたが、520名もの
尊い命が犠牲となってしまった日だった。

最初は飛行機が行く方不明との速報から始まったが
続々と入るニュース速報、錯綜する事故現場の特定に
関係者の方々は翻弄されていたようだった。

私は夕飯時でもあったのでまだ生後10ヶ月の長男に
夕飯を食べさせながら夫の帰りを待っていて
その飛行機に夫は乗ってはいないのだけれど
何故か不安に感じて仕方なかったことを憶えている。

ごく普通に生活していた家族が、たまたま乗り合わせた
飛行機の事故に巻き込まれ命を落としてしまう…という
現実が怖くなったからだと思う。

でも事故さえ起きなければ、飛行機は大丈夫とまだこの当時は
認識していたんだなとも今は思う。


…しかし、今は違う。
あの9.11から事情は一変して来ている。

飛行機に乗る時の安全は「運」次第となるようだ。

昨日、英旅客機で「テロによる大惨事」が
起きる寸前で犯人グループが逮捕されるという
物騒な事件が報道された。「液体爆弾」を使用する
予定だったとのことで、夏休みなのでごったがえす空港で
手荷物検査を徹底し「液体」は一切持ち込み禁止という
前代未聞の処置で利用者は余儀なく手荷物から「液体」は
外されてしまった。

どうみても大丈夫そうに見える子供の「液状薬」さえ
持ち込みは禁止…???
老婦人の「健康茶」も捨てさせる…???

人の悪意ある行為である「テロ」はこのようにして
人々を疑心暗鬼に陥れ、人の心を破壊してゆく。
「テロ」は未遂に終わったのかもしれないが、
見ようによっては「大成功」したのではないかとも思う。
全世界の空港で「手荷物検査」のレベルを上げさせ
人を信用しないということをまた一段と
徹底させてしまったのだから…。


今、頬に当たるこの風は世界中を巡って来ている風。
この風は世界の人々のいろんな想いも黙って
見ながら巡っているのだろうと想像できる。



…何はともあれ、今日は御巣鷹山で亡くなられた
520名の方々のご冥福を祈る日であるのだから
できたら風よ、御巣鷹山に出会ったらできるだけ
優しく心地良い風の流れを送ってやって欲しい。

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