処感

日々、想うままに綴る言の葉の置き場
My dear Life!

*もう一枚のモナ・リザ

2005-03-27 23:19:34 | スタンダード
昨夜、モナリザの絵にまつわる新・発見があったとのことで、北野武氏(たけし)が
実際に現地に赴き取材をした番組が放送されていて興味深く観た。
http://www.ntv.co.jp/louvre/0326sp/main.html

ルーブル美術館にあるモナリザは果たしてジョコンダ婦人なのか?という疑問から
動きだしスイスの地下に眠る、「アイルワース版モナ・リザ」に辿り着いた。
確かにこちらのモナ・リザの方が人間味溢れているように感じられた。
美術評論家・ヴァザーリの記述には「ジョコンダ婦人は若く、唇が赤く、眉は濃く薄くのびている」とあり、
まさに、「アイルワース版モナ・リザ」はこの記述の通りの表情をしていたので驚いた程…。

世界に先駆けての発表だとのことで、これが証明されたら本当の意味で「新発見」が
公になったと言えるのではないかしら…とちょっとワクワクした。

しかし、では、パリ・ルーブル美術館の「モナ・リザ」はでは、一体誰なのか?
さまざまな憶測・推測が述べられていた。

一際、衝撃的だなと感じられたのが「マグダラのマリア」説。
http://nara.cool.ne.jp/kisaragi0528/gasyuu-marymagdelene.htm
キリスト教を信仰されている方々からすれば、まさに…ショック過ぎる内容であると思えた。
単に聖書に親しんでいるだけの私でさえも、ちょっと心臓がドキドキと鼓動した。
聖書の中ではサラリと登場する彼女だけれど、重要な役割を果たした注目すべき
存在である元・娼婦「マグダラのマリア」が、実は秘密裏にイエス・キリストの
子を産んでいた…との報告。
真実なら、キリスト教自体の崩壊、信仰が崩れ堕ちてしまう程の衝撃なのである…(苦笑)

最後のアダムとして人類を救済すべき使命・天命にて生きたイエスが
「マグダラのマリア」と実は男女の仲だった?

画家ダ・ヴィンチは、このモナ・リザの絵だけは生涯片時も離さず
始終絵筆を加えて居たとされている。 大芸術家の心を掴んで離さなかった「モナ・リザ」…。
見れば見るほど、謎は深まって来るようだ。 逸話・伝説がこれほど纏わり付いた名画も
他にないと 想うけれど、これだけの意味を篭めて描かれたのだとしたら
ひた隠しに隠匿され守られ漏れてはならなかった、この驚愕のスキャンダルの件を
知り得ながら 沈黙を続け絵の完成を求めたダ・ヴィンチの複雑な 心境も偲ばれてくる。

知らなくていい事は、できるだけ知りたくものよね…と
私は遂、この番組を見ながら呟いてしまった。


・・・・今となっては、すべては藪の中である。
真実はイエスとマグダラのマリアと、存在するのなら、神にしかわからない。





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