藤原氏の「国家の品格」の中でも紹介されていた
「什の掟」をここに抜き書きしておこう。
今読んでも藤原氏が述べられていた通り「7つ、」を
除いて総て頷ける内容である。
会津藩士の子弟たちは日新館という藩校につどい、
「什の掟」という教育を受けたという。
(※什=10人組という意味で教育をうける集団のこと。
今風にいえば学級)
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什の掟
一つ、 年長者の言うことに背いてはなりませぬ
二つ、 年長者にはお辞儀をしなけれはばなりませぬ
三つ、 虚言を言うことはなりませぬ
四つ、 卑怯な振舞をしてはなりませぬ
五つ、 弱い者をいぢめてはなりませぬ
六つ、 戸外で物を食べてはなりませぬ
七つ、 戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ
ならぬことはならぬものです。
(※問答無用という意)
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ならぬことはならぬものです。
↑の結句がとても決然としている。
言い訳などが一切通らない価値観である。
弁解の余地なくこの教えに反すれば罰せられたという。
一貫しているので心地良ささえ感ずるが、いかがだろうか。