前回、Pidora をアップデートしたら Raspberry Pi が起動できなくなった件ですが、結局動作が不安定なので /boot の3つのファイル
bootcode.bin
fixup.dat
start.elf
を古いものに戻して使っています。そのとき役に立った Raspberry Pi の5つの LED ランプの意味をまとめておきます。
ボードの端から次のようになります。
・ オレンジ 100Mbps :ネットワークが100Mbpsで接続されていれば ON
・ グリーン Link :ネットワークに接続されていれば ON
・ グリーン Full duplex :ネットワークの接続が full duplex なら ON
・ レッド Power :電源がつながっていれば ON
・ グリーン Card status :SDカードの読み込み、書き込み時に ON
通常は、Card status が付いたり消えたりして、他の4つが ON になっています。
Power が OFF なら電源が接続されていないことを示し、Power が点滅しているなら電源不良ですね。今回のトラブルの場合は、
「Power が ON 、Card status が ON のままで、しばらくすると OFF になって、ネットワーク関連の3つのLEDは OFF」
です。カーネルに制御が移ると、多数のファイルの読み込みが行われますので Card status が点滅するのが正常ですから、ブートコードが実行されていない状態でした。 ちなみに、現在のカーネルのバージョンは以下の通りです。(以下適当に改行してあります。)
# uname -a Linux raspi001 3.6.11 #1 PREEMPT Fri Jun 14 13:05:58 EDT 2013 armv6l armv6l armv6l GNU/Linux #
GPUのファームウェアのバージョンは次のコマンドで得られます。
# vcgencmd version Jun 6 2013 18:33:28 Copyright (c) 2012 Broadcom version e6f0abde032163069972925f175c4a3a5617d46d (clean) (release) #
ついでに、 /boot/config.txt の中の gpu_mem という設定について調べてみました。これは、512M の RAM の内、GPUにどれぐらいメモリを割り振るかを指定するものです。デフォルトは、
gpu_mem=64
です。メモリ量は以下のようになります。
# free total used free shared buffers cached Mem: 446672 86780 359892 0 9928 42332 -/+ buffers/cache: 34520 412152 Swap: 524284 0 524284
早速試してみます。まず、
gpu_mem=16
を /boot/config.txt に追加してリブートしたところ、
「Power が ON 、Card status が3回点滅を繰り返す」
のような状態になってブートできませんでした。このように、Card status の点滅回数もトラブル時には調べると良いようです。
メモリ割り当てが少ないようなので、GPU のメモリ割り当てを倍の 32M にします。
gpu_mem=32
これは、ブートできて、メモリ量は 32M 増えています。
# free total used free shared buffers cached Mem: 479184 86944 392240 0 9936 42348 -/+ buffers/cache: 34660 444524 Swap: 524284 0 524284
ちなみに、モニターをつないで利用している場合で、もう少し速くしたい場合は、
gpu_mem=128
のようにすると良いようです。この場合のメモリ量は以下のようになります。
# free total used free shared buffers cached Mem: 381648 86740 294908 0 9944 42312 -/+ buffers/cache: 34484 347164 Swap: 524284 0 524284 #
というわけで、ここでは gpu_mem=32 を使用することにします。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます