奥山清行氏は私の注目する人物の一人。武蔵野美術大学出身。工業デザインの分野で活躍する世界的デザイナー。見せかけのグローバルではない、本物のグローバルな人物と言える。
「問題点を目の前にして、何が根っこにあるのかを探り当て、どういう対応をすれば解決できるのかを示すこと。そのために必要なのが、本物のクリエイティブ力なのだ・・・(奥山)
どんな力をつけなければならないのか・・・教育の可能性は・・・生き方は・・・多くを考えさせてくれる本である。
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100年の価値をデザインする: 「本物のクリエイティブ力」をどう磨くか (PHPビジネス新書) |
奥山清行 | |
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2007年9月ブログ「美と知」より・・・
1959年山形市生まれ。武蔵野美術大学卒業。就職せずにそのままアメリカにわたってから氏の紆余曲折は始まります。
GM、ポルシェ、そしてピニンファリーナでチーフデザイナー、デザインディレクターを歴任し、2002年のエンツォ・フェラーリ(フェラーリ創業55周年記念モデル)のデザインを手がけたことで世界のトップデザイナーとして世界的に高く評価されます。
日本の製品は品質もよく、クリエイティブな仕事をする人もたくさんいるのに、イタリアン・デザインのほうが優れているのは、製品にいたるまで一貫して一人のデザイナーの特徴が現われているからだと、逆に、日本のデザインは商品化されるまでに出る杭はどんどん削られて平均化してしまうような意思決定のシステム(誰も責任を取らなくていいシステム・・・)になっていると指摘されます。
多くの失敗や挫折の中で、もの作りの原点をしっかりと見据えた奥山氏の見識がいたるところにちりばめられており、作家として、チームとして、国としてクリエイティブであり続けるためには何が大切なのだろう・・・と考えさせらます。
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フェラーリと鉄瓶 (PHP文庫) |
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伝統の逆襲―日本の技が世界ブランドになる日 |
奥山清行 | |
祥伝社 |
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