高校履修不足:判明した高校(毎日新聞集計)
全国各地の高校での履修単位不足問題で、毎日新聞が31日現在で各地の教育委員会などの発表を独自に集計した結果、熊本県を除く46都道府県の528校(公立305校、私立223校)で、生徒数(在校生)は10万人(一部延べ人数含む)を超えた。
◇北海道(公立30校、私立16校、計46校、総数7433人)
▽公立=札幌東、札幌西、札幌白石、札幌西陵、千歳、函館中部、函館稜北、小樽潮陵、岩見沢東、岩見沢西、月形、旭川東、旭川西、旭川北、旭川凌雲、旭川商、名寄、士別、北見緑陵、網走南ケ丘、遠軽、室蘭栄、室蘭清水丘、伊達緑丘、苫小牧東、帯広柏葉、帯広三条、釧路湖陵、函館東、函館北▽私立=北海、札幌静修、札幌光星、札幌第一、札幌龍谷、東海大四、札幌日大、函館大有斗、函館白百合、函館ラ・サール、旭川大、旭川実業、旭川竜谷、網走、北海道栄、帯広大谷
◇青森(公立5校、私立4校、計9校、総数1453人)
▽公立=三本木、五所川原、野辺地、木造、八戸東▽私立=五所川原第一、青森明の星、光星学院、青森山田
◇岩手 (公立32校、私立4校、計36校、総数7968人)
▽公立=盛岡一、盛岡二、盛岡三、盛岡四、盛岡北、盛岡南、不来方、葛巻、花巻北、花巻南、水沢、岩谷堂、一関一、大東、千厩、高田、大船渡、釜石南、遠野、大槌、宮古、岩泉、久慈、大野、軽米、伊保内、福岡、一戸、黒沢尻北、北上翔南、青山養護、盛岡市立▽私立=岩手、盛岡大付、盛岡中央、専大北上
◇宮城(公立5校、私立3校、計8校、総数2049人)
▽公立=石巻好文館、古川、仙台一、仙台三、佐沼▽私立=聖和学園、東北学院榴ケ岡、東北学院
◇秋田(公立1校、私立1校、計2校、総数339人)
▽公立=秋田南▽私立=秋田経法大付属
◇山形(公立13校、私立6校、計19校、総数3351人)
▽公立=山形西、山形北、山形中央、谷地、新庄北、米沢興譲館、米沢東、長井、鶴岡南、鶴岡中央、酒田東、酒田西、山形商▽私立=日大山形、山本学園、東海大山形、米沢中央、羽黒、新庄東
◇福島(公立15校、私立7校、計22校、総数7054人)
▽公立=福島、橘、福島東、福島南、安積黎明、郡山東、郡山、須賀川、須賀川桐陽、会津、葵、喜多方、いわき光洋、双葉、安積▽私立=福島成蹊、桜の聖母学院、聖光学院、磐城第一、東日本国際大付属昌平、学法福島、いわき秀英
◇茨城(公立6校、私立10校、計16校、総数4480人)
▽公立=佐竹、水戸桜ノ牧、那珂、神栖、土浦湖北、伊奈▽私立=茨城、大成女子、水戸葵陵、水城、明秀学園日立、茨城キリスト教学園、土浦日大、東洋大付属牛久、清真学園、鹿島学園
◇栃木(公立13校、私立5校、計18校、総数3409人)
▽公立=宇都宮南、鹿沼、日光、石橋、小山、栃木南、佐野女子、真岡、真岡女子、烏山、大田原女子、那須拓陽、氏家▽私立=作新学院、矢板中央、宇都宮文星女子、足利短大付属、白鴎大足利
◇群馬(公立3校、私立3校、計6校、総数485人)
▽公立=中央、伊勢崎清明、沼田▽私立=高崎商科大付属、新島学園、東農大二
◇埼玉(公立0校、私立9校、計9校、総数1887人)
▽私立=聖望学園、東京成徳大深谷、川越東、本庄第一、開智、正智深谷、西武文理、栄東、本庄東
◇千葉(公立0校、私立7校、計7校、総数1507人)
▽私立=千葉明徳、専修大松戸、暁星国際、拓大紅陵、志学館、柏日体、流通経済大付属柏
◇東京(公立1校、私立11校、計12校、総数2043人)
▽公立=八王子東▽私立=青山学院高等部、桜美林、海城、駒沢大高、巣鴨、世田谷学園、日大三、日大鶴ケ丘、富士見、普連土学園、保善
◇神奈川(公立0校、私立5校、計5校、総数1307人)
▽私立=日大高、横須賀学院、日大藤沢、横浜、横浜国際女学院翠陵
◇新潟(公立3校、私立2校、計5校、総数932人)
▽公立=村上、新発田南、新発田▽私立=新発田中央、加茂暁星
◇富山(公立12校、私立2校、計14校、総数2702人)
▽公立=高岡南、桜井、富山南、滑川、呉羽、氷見、南砺総合福光、高岡西、八尾、高岡、砺波、泊▽私立=富山国際大付属、富山第一
◇石川(公立3校、私立4校、計7校、総数1897人)
▽公立=金沢桜丘、羽咋、金沢辰巳丘▽私立=星稜、金沢、北陸大谷、北陸学院
◇福井(公立12校、私立6校、計18校、総数3548人)
▽公立=金津、藤島、武生、羽水、武生東、鯖江、三国、高志、勝山、敦賀、大野、丸岡▽私立=仁愛女子、福井、啓新、北陸、昭英、敦賀気比
◇山梨(公立4校、私立0校、計4校、総数571人)
▽公立=甲府一、甲府東、桂、吉田
◇長野(公立28校、私立6校、計34校、総数6885人)
▽公立=飯山北、飯山南、中野西、須坂、長野、長野西、長野東、篠ノ井、坂城、上田、上田染谷丘、小諸、野沢北、野沢南、諏訪清陵、諏訪二葉、岡谷南、伊那北、伊那弥生ケ丘、飯田風越、赤穂、木曽、松本県ケ丘、松本美須々ケ丘、松本深志、松本蟻ケ崎、大町、白馬▽私立=長野清泉女学院、佐久長聖、東海大三、長野日大、飯田女子、松商学園
◇岐阜(公立4校、私立5校、計9校、総数1234人)
▽公立=大垣北、郡上、加茂、多治見▽私立=岐阜女子、鶯谷、大垣日大、多治見西、中京
◇静岡(公立23校、私立10校、計33校、総数延べ1万1504人)
▽公立=下田北、三島南、三島北、長泉、御殿場南、沼津東、吉原、富士、富士東、富士宮北、富士宮西、庵原、清水東、清水西、静岡、静岡城北、藤枝西、磐田南、浜松北、浜松西、浜松湖東、静岡市立、浜松市立▽私立=加藤学園、静岡英和女学院、静岡学園、静岡雙葉、藤枝明誠、磐田東、浜松学芸、聖隷クリストファー、浜松日体、西遠女子学園
◇愛知(公立7校、私立3校、計10校、総数802人)
▽公立=一宮北、一宮南、木曽川、津島東、五条、安城、蒲郡東▽私立=杜若、岡崎城西、桜丘
◇三重(公立0校、私立2校、計2校、総数602人)
▽私立=高田、セントヨゼフ女子学園
◇滋賀(公立3校、私立1校、計4校、総数2797人)
▽公立=膳所、彦根東、草津東▽私立=近江兄弟社
◇京都(公立1校、私立3校、計4校、総数903人)
▽公立=塔南▽私立=平安女学院、同志社国際、京都成章
◇大阪(公立0校、私立17校、計17校、総数1961人)
▽私立=大阪桐蔭、金蘭会、大阪産業大付属、東海大付属仰星、関西大倉、帝塚山学院泉ケ丘、明浄学院、大谷、大阪成蹊女子、初芝、初芝富田林、大阪青凌、プール学院、大阪信愛女学院、追手門学院、梅花、東大阪大敬愛
◇兵庫(公立8校、私立13校、計21校、総数3068人)
▽公立=長田、龍野、相生、兵庫、西宮北、猪名川、明石西、八鹿▽私立=雲雀丘学園、報徳学園、関西学院、仁川学院、灘、神戸海星女子学院、須磨ノ浦女子、神戸国際、三田学園、兵庫県播磨、東洋大姫路、近畿大付属豊岡、柳学園
◇奈良(公立0校、私立1校、計1校、総数86人)
▽私立=東大寺学園
◇和歌山(公立0校、私立2校、計2校、総数313人)
▽私立=開智、高野山
◇鳥取(公立0校、私立2校、計2校、総数841人)
▽私立=鳥取城北、米子松蔭
◇島根(公立19校、私立2校、計21校、総数延べ6659人)
▽公立=安来、松江北、松江南、松江東、大東、横田、三刀屋、飯南、平田、出雲、大田、川本、矢上、江津、浜田、益田、津和野、隠岐島前、松江市立女子▽私立=開星、松徳学院
◇岡山(公立6校、私立8校、計14校、総数3377人)
▽公立=倉敷古城池、総社南、瀬戸、岡山城東、西大寺、岡山後楽館▽私立=関西、岡山、明誠学院、岡山理科大付属、岡山学芸館、美作、作陽、黎明
◇広島(公立0校、私立3校、計3校、総数77人)
▽私立=呉青山、英数学館、近大付属福山
◇山口(公立1校、私立1校、計2校、総数240人)
▽公立=華陵▽私立=高水
◇徳島(公立0校、私立1校、計1校、総数6人)
▽私立=成徳
◇香川(公立1校、私立2校、計3校、総数860人)
▽公立=丸亀▽私立=大手前、藤井
◇愛媛(公立19校、私立6校、計25校、総数4052人)
▽公立=松山北、今治西、三島、川之江、八幡浜、松山中央、松山東、宇和島東、伊予、松山商、今治東、南宇和、宇和、今治北、東温、大洲、野村、丹原、小田▽私立=愛光、済美、新田、松山聖陵、聖カタリナ女子、帝京第五冨士
◇高知(公立0校、私立5校、計5校、総数1331人)
▽私立=高知、土佐女子、土佐、高知学芸、土佐塾
◇福岡(公立6校、私立6校、計12校、総数4981人)
▽公立=鞍手、田川、三池、筑紫中央、八幡中央、福岡中央▽私立=九州国際大付属、東和大付属東和、自由ケ丘、大牟田、筑紫女学園、東福岡
◇佐賀(公立9校、私立4校、計13校、総数2711人)
▽公立=東松浦、唐津東、佐賀東、佐賀北、小城、致遠館、白石、鹿島、武雄▽私立=東明館、佐賀学園、佐賀清和、龍谷
◇長崎(公立0校、私立1校、計1校、総数53人)
▽私立=鎮西学院
◇熊本(公立0校、私立0校、計0校)
◇大分(公立3校、私立6校、計9校、総数2411人)
▽公立=大分上野丘、大分豊府、別府羽室台▽私立=大分、岩田、福徳学院、大分東明、明豊、柳ケ浦
◇宮崎(公立5校、私立3校、計8校、総数1964人)
▽公立=宮崎大宮、妻、宮崎西、宮崎北、日向▽私立=鵬翔、宮崎第一、延岡学園
◇鹿児島(公立4校、私立4校、計8校、総数1127人)
▽公立=武岡台、川内、志布志、鹿屋▽私立=神村学園、れいめい、鹿児島第一、池田学園池田
◇沖縄(公立0校、私立1校、計1校、総数66人)
興南
(毎日新聞 2006年11月1日 東京朝刊)
残念ながら、私の勤務校もこの中に含まれました。本校は3年生300名の学校ですが、コース制カリキュラムと選択授業の組み合わせで、授業そのものは提供されていたのですが、日本史、地理2単位を履修していない生徒44名、それと家庭科は2単位履修のところを1単位しか提供していなかったため231名が家庭科1単位未履修ということになってしまっていました。
履修漏れが生じたことは、生徒には本当に申し訳ないこととなってしまいました。
このことに関しまして、学校内に不安と混乱を引き起こしてしまいましたことを、学校に関わる者の一人として深く受け止めて、生徒および保護者の皆様に謝罪いたします。
履修不足は、もともと高校が受験に合わせたのが理由で、高校が予備校化しているという批判が出ていますが、本校の場合は大学まで推薦入学で94%の生徒がそのまま進学しますので、決して「受験科目を優先するために・・・」ということではありませんでした。
本校では、17歳前後の人間的成長段階で大切なことは何だろう、どんな基礎学力が必要だろう、どのようにして自ら主体的に取り組む深い学びが実現可能だろう、ということを真剣に考えてきました。そして、
もっとこんなことを教育したい!
こんな力をつけさせたい!
人間の成長過程にあってこのことは外したくない!
という、本校のオリジナルな考え方が優先されていったという経緯があります。
高校の学習指導要領は、豊かな人間性や社会性、自ら考える力を育てることなどを基本方針に掲げたうえで、必修科目はこの方針を踏まえて、生徒が学ぶ学習内容の最低基準を盛り込んだものということとなっていますが、本音を言いますと、週5日制のなか「今の学習指導要領を絶対に守れ!」と言われれば、学校の教育内容の裁量の余地はほとんどなくなります。
本校が本当に展開したい人間教育、生徒の興味関心を最大限に刺激し、自由選択を尊重した深い学びを大切にする姿勢そのものは今後も大切に考えていかなければと思います。
現在の授業時間数も少ない中で全科目を押し込むのはどうしても無理が出てきます。
学習指導要領で示されている必修科目をすべて盛り込んで、かつ、本校独自のカリキュラム展開を考えようとすれば、授業時間数を増やす方向も視野に入れる必要が出てきそうです。
「高校は義務教育ではありませんので、もっといろいろなタイプの高校があったほうがおもしろい。」その上で「生徒も保護者も自分を伸ばせる学校を選べるようにすべきだ。」が私の持論です。
学校に個性がなくなったから、結局進学実績の数値でしか学校を比べられない・・・という今の姿があります。
学習指導要領で示される教える科目や内容はあくまでもガイドライン程度にとどめ、先生一人一人のプロとしての裁量を生かすような教育を展開しなければ、先生も生徒も学びが面白くなくなるのです。
現在の学習指導要領が決められていった経緯の中で、その決められ方に欠陥があったと私は感じています。
今回の出来事が、学習指導要領そのものの在り方と中身を変えていく議論に展開していくことを大いに期待しています。
そして、本当に子ども達が優しい思いやりの心を持って、深い学びを実現できるような学校が沢山生まれることを願います。
本校でも来年度以降学習指導要領をきちんと守った上で、いかに教育の独自性を出せるかという議論をしていきたいと考えます。
全国各地の高校での履修単位不足問題で、毎日新聞が31日現在で各地の教育委員会などの発表を独自に集計した結果、熊本県を除く46都道府県の528校(公立305校、私立223校)で、生徒数(在校生)は10万人(一部延べ人数含む)を超えた。
◇北海道(公立30校、私立16校、計46校、総数7433人)
▽公立=札幌東、札幌西、札幌白石、札幌西陵、千歳、函館中部、函館稜北、小樽潮陵、岩見沢東、岩見沢西、月形、旭川東、旭川西、旭川北、旭川凌雲、旭川商、名寄、士別、北見緑陵、網走南ケ丘、遠軽、室蘭栄、室蘭清水丘、伊達緑丘、苫小牧東、帯広柏葉、帯広三条、釧路湖陵、函館東、函館北▽私立=北海、札幌静修、札幌光星、札幌第一、札幌龍谷、東海大四、札幌日大、函館大有斗、函館白百合、函館ラ・サール、旭川大、旭川実業、旭川竜谷、網走、北海道栄、帯広大谷
◇青森(公立5校、私立4校、計9校、総数1453人)
▽公立=三本木、五所川原、野辺地、木造、八戸東▽私立=五所川原第一、青森明の星、光星学院、青森山田
◇岩手 (公立32校、私立4校、計36校、総数7968人)
▽公立=盛岡一、盛岡二、盛岡三、盛岡四、盛岡北、盛岡南、不来方、葛巻、花巻北、花巻南、水沢、岩谷堂、一関一、大東、千厩、高田、大船渡、釜石南、遠野、大槌、宮古、岩泉、久慈、大野、軽米、伊保内、福岡、一戸、黒沢尻北、北上翔南、青山養護、盛岡市立▽私立=岩手、盛岡大付、盛岡中央、専大北上
◇宮城(公立5校、私立3校、計8校、総数2049人)
▽公立=石巻好文館、古川、仙台一、仙台三、佐沼▽私立=聖和学園、東北学院榴ケ岡、東北学院
◇秋田(公立1校、私立1校、計2校、総数339人)
▽公立=秋田南▽私立=秋田経法大付属
◇山形(公立13校、私立6校、計19校、総数3351人)
▽公立=山形西、山形北、山形中央、谷地、新庄北、米沢興譲館、米沢東、長井、鶴岡南、鶴岡中央、酒田東、酒田西、山形商▽私立=日大山形、山本学園、東海大山形、米沢中央、羽黒、新庄東
◇福島(公立15校、私立7校、計22校、総数7054人)
▽公立=福島、橘、福島東、福島南、安積黎明、郡山東、郡山、須賀川、須賀川桐陽、会津、葵、喜多方、いわき光洋、双葉、安積▽私立=福島成蹊、桜の聖母学院、聖光学院、磐城第一、東日本国際大付属昌平、学法福島、いわき秀英
◇茨城(公立6校、私立10校、計16校、総数4480人)
▽公立=佐竹、水戸桜ノ牧、那珂、神栖、土浦湖北、伊奈▽私立=茨城、大成女子、水戸葵陵、水城、明秀学園日立、茨城キリスト教学園、土浦日大、東洋大付属牛久、清真学園、鹿島学園
◇栃木(公立13校、私立5校、計18校、総数3409人)
▽公立=宇都宮南、鹿沼、日光、石橋、小山、栃木南、佐野女子、真岡、真岡女子、烏山、大田原女子、那須拓陽、氏家▽私立=作新学院、矢板中央、宇都宮文星女子、足利短大付属、白鴎大足利
◇群馬(公立3校、私立3校、計6校、総数485人)
▽公立=中央、伊勢崎清明、沼田▽私立=高崎商科大付属、新島学園、東農大二
◇埼玉(公立0校、私立9校、計9校、総数1887人)
▽私立=聖望学園、東京成徳大深谷、川越東、本庄第一、開智、正智深谷、西武文理、栄東、本庄東
◇千葉(公立0校、私立7校、計7校、総数1507人)
▽私立=千葉明徳、専修大松戸、暁星国際、拓大紅陵、志学館、柏日体、流通経済大付属柏
◇東京(公立1校、私立11校、計12校、総数2043人)
▽公立=八王子東▽私立=青山学院高等部、桜美林、海城、駒沢大高、巣鴨、世田谷学園、日大三、日大鶴ケ丘、富士見、普連土学園、保善
◇神奈川(公立0校、私立5校、計5校、総数1307人)
▽私立=日大高、横須賀学院、日大藤沢、横浜、横浜国際女学院翠陵
◇新潟(公立3校、私立2校、計5校、総数932人)
▽公立=村上、新発田南、新発田▽私立=新発田中央、加茂暁星
◇富山(公立12校、私立2校、計14校、総数2702人)
▽公立=高岡南、桜井、富山南、滑川、呉羽、氷見、南砺総合福光、高岡西、八尾、高岡、砺波、泊▽私立=富山国際大付属、富山第一
◇石川(公立3校、私立4校、計7校、総数1897人)
▽公立=金沢桜丘、羽咋、金沢辰巳丘▽私立=星稜、金沢、北陸大谷、北陸学院
◇福井(公立12校、私立6校、計18校、総数3548人)
▽公立=金津、藤島、武生、羽水、武生東、鯖江、三国、高志、勝山、敦賀、大野、丸岡▽私立=仁愛女子、福井、啓新、北陸、昭英、敦賀気比
◇山梨(公立4校、私立0校、計4校、総数571人)
▽公立=甲府一、甲府東、桂、吉田
◇長野(公立28校、私立6校、計34校、総数6885人)
▽公立=飯山北、飯山南、中野西、須坂、長野、長野西、長野東、篠ノ井、坂城、上田、上田染谷丘、小諸、野沢北、野沢南、諏訪清陵、諏訪二葉、岡谷南、伊那北、伊那弥生ケ丘、飯田風越、赤穂、木曽、松本県ケ丘、松本美須々ケ丘、松本深志、松本蟻ケ崎、大町、白馬▽私立=長野清泉女学院、佐久長聖、東海大三、長野日大、飯田女子、松商学園
◇岐阜(公立4校、私立5校、計9校、総数1234人)
▽公立=大垣北、郡上、加茂、多治見▽私立=岐阜女子、鶯谷、大垣日大、多治見西、中京
◇静岡(公立23校、私立10校、計33校、総数延べ1万1504人)
▽公立=下田北、三島南、三島北、長泉、御殿場南、沼津東、吉原、富士、富士東、富士宮北、富士宮西、庵原、清水東、清水西、静岡、静岡城北、藤枝西、磐田南、浜松北、浜松西、浜松湖東、静岡市立、浜松市立▽私立=加藤学園、静岡英和女学院、静岡学園、静岡雙葉、藤枝明誠、磐田東、浜松学芸、聖隷クリストファー、浜松日体、西遠女子学園
◇愛知(公立7校、私立3校、計10校、総数802人)
▽公立=一宮北、一宮南、木曽川、津島東、五条、安城、蒲郡東▽私立=杜若、岡崎城西、桜丘
◇三重(公立0校、私立2校、計2校、総数602人)
▽私立=高田、セントヨゼフ女子学園
◇滋賀(公立3校、私立1校、計4校、総数2797人)
▽公立=膳所、彦根東、草津東▽私立=近江兄弟社
◇京都(公立1校、私立3校、計4校、総数903人)
▽公立=塔南▽私立=平安女学院、同志社国際、京都成章
◇大阪(公立0校、私立17校、計17校、総数1961人)
▽私立=大阪桐蔭、金蘭会、大阪産業大付属、東海大付属仰星、関西大倉、帝塚山学院泉ケ丘、明浄学院、大谷、大阪成蹊女子、初芝、初芝富田林、大阪青凌、プール学院、大阪信愛女学院、追手門学院、梅花、東大阪大敬愛
◇兵庫(公立8校、私立13校、計21校、総数3068人)
▽公立=長田、龍野、相生、兵庫、西宮北、猪名川、明石西、八鹿▽私立=雲雀丘学園、報徳学園、関西学院、仁川学院、灘、神戸海星女子学院、須磨ノ浦女子、神戸国際、三田学園、兵庫県播磨、東洋大姫路、近畿大付属豊岡、柳学園
◇奈良(公立0校、私立1校、計1校、総数86人)
▽私立=東大寺学園
◇和歌山(公立0校、私立2校、計2校、総数313人)
▽私立=開智、高野山
◇鳥取(公立0校、私立2校、計2校、総数841人)
▽私立=鳥取城北、米子松蔭
◇島根(公立19校、私立2校、計21校、総数延べ6659人)
▽公立=安来、松江北、松江南、松江東、大東、横田、三刀屋、飯南、平田、出雲、大田、川本、矢上、江津、浜田、益田、津和野、隠岐島前、松江市立女子▽私立=開星、松徳学院
◇岡山(公立6校、私立8校、計14校、総数3377人)
▽公立=倉敷古城池、総社南、瀬戸、岡山城東、西大寺、岡山後楽館▽私立=関西、岡山、明誠学院、岡山理科大付属、岡山学芸館、美作、作陽、黎明
◇広島(公立0校、私立3校、計3校、総数77人)
▽私立=呉青山、英数学館、近大付属福山
◇山口(公立1校、私立1校、計2校、総数240人)
▽公立=華陵▽私立=高水
◇徳島(公立0校、私立1校、計1校、総数6人)
▽私立=成徳
◇香川(公立1校、私立2校、計3校、総数860人)
▽公立=丸亀▽私立=大手前、藤井
◇愛媛(公立19校、私立6校、計25校、総数4052人)
▽公立=松山北、今治西、三島、川之江、八幡浜、松山中央、松山東、宇和島東、伊予、松山商、今治東、南宇和、宇和、今治北、東温、大洲、野村、丹原、小田▽私立=愛光、済美、新田、松山聖陵、聖カタリナ女子、帝京第五冨士
◇高知(公立0校、私立5校、計5校、総数1331人)
▽私立=高知、土佐女子、土佐、高知学芸、土佐塾
◇福岡(公立6校、私立6校、計12校、総数4981人)
▽公立=鞍手、田川、三池、筑紫中央、八幡中央、福岡中央▽私立=九州国際大付属、東和大付属東和、自由ケ丘、大牟田、筑紫女学園、東福岡
◇佐賀(公立9校、私立4校、計13校、総数2711人)
▽公立=東松浦、唐津東、佐賀東、佐賀北、小城、致遠館、白石、鹿島、武雄▽私立=東明館、佐賀学園、佐賀清和、龍谷
◇長崎(公立0校、私立1校、計1校、総数53人)
▽私立=鎮西学院
◇熊本(公立0校、私立0校、計0校)
◇大分(公立3校、私立6校、計9校、総数2411人)
▽公立=大分上野丘、大分豊府、別府羽室台▽私立=大分、岩田、福徳学院、大分東明、明豊、柳ケ浦
◇宮崎(公立5校、私立3校、計8校、総数1964人)
▽公立=宮崎大宮、妻、宮崎西、宮崎北、日向▽私立=鵬翔、宮崎第一、延岡学園
◇鹿児島(公立4校、私立4校、計8校、総数1127人)
▽公立=武岡台、川内、志布志、鹿屋▽私立=神村学園、れいめい、鹿児島第一、池田学園池田
◇沖縄(公立0校、私立1校、計1校、総数66人)
興南
(毎日新聞 2006年11月1日 東京朝刊)
残念ながら、私の勤務校もこの中に含まれました。本校は3年生300名の学校ですが、コース制カリキュラムと選択授業の組み合わせで、授業そのものは提供されていたのですが、日本史、地理2単位を履修していない生徒44名、それと家庭科は2単位履修のところを1単位しか提供していなかったため231名が家庭科1単位未履修ということになってしまっていました。
履修漏れが生じたことは、生徒には本当に申し訳ないこととなってしまいました。
このことに関しまして、学校内に不安と混乱を引き起こしてしまいましたことを、学校に関わる者の一人として深く受け止めて、生徒および保護者の皆様に謝罪いたします。
履修不足は、もともと高校が受験に合わせたのが理由で、高校が予備校化しているという批判が出ていますが、本校の場合は大学まで推薦入学で94%の生徒がそのまま進学しますので、決して「受験科目を優先するために・・・」ということではありませんでした。
本校では、17歳前後の人間的成長段階で大切なことは何だろう、どんな基礎学力が必要だろう、どのようにして自ら主体的に取り組む深い学びが実現可能だろう、ということを真剣に考えてきました。そして、
もっとこんなことを教育したい!
こんな力をつけさせたい!
人間の成長過程にあってこのことは外したくない!
という、本校のオリジナルな考え方が優先されていったという経緯があります。
高校の学習指導要領は、豊かな人間性や社会性、自ら考える力を育てることなどを基本方針に掲げたうえで、必修科目はこの方針を踏まえて、生徒が学ぶ学習内容の最低基準を盛り込んだものということとなっていますが、本音を言いますと、週5日制のなか「今の学習指導要領を絶対に守れ!」と言われれば、学校の教育内容の裁量の余地はほとんどなくなります。
本校が本当に展開したい人間教育、生徒の興味関心を最大限に刺激し、自由選択を尊重した深い学びを大切にする姿勢そのものは今後も大切に考えていかなければと思います。
現在の授業時間数も少ない中で全科目を押し込むのはどうしても無理が出てきます。
学習指導要領で示されている必修科目をすべて盛り込んで、かつ、本校独自のカリキュラム展開を考えようとすれば、授業時間数を増やす方向も視野に入れる必要が出てきそうです。
「高校は義務教育ではありませんので、もっといろいろなタイプの高校があったほうがおもしろい。」その上で「生徒も保護者も自分を伸ばせる学校を選べるようにすべきだ。」が私の持論です。
学校に個性がなくなったから、結局進学実績の数値でしか学校を比べられない・・・という今の姿があります。
学習指導要領で示される教える科目や内容はあくまでもガイドライン程度にとどめ、先生一人一人のプロとしての裁量を生かすような教育を展開しなければ、先生も生徒も学びが面白くなくなるのです。
現在の学習指導要領が決められていった経緯の中で、その決められ方に欠陥があったと私は感じています。
今回の出来事が、学習指導要領そのものの在り方と中身を変えていく議論に展開していくことを大いに期待しています。
そして、本当に子ども達が優しい思いやりの心を持って、深い学びを実現できるような学校が沢山生まれることを願います。
本校でも来年度以降学習指導要領をきちんと守った上で、いかに教育の独自性を出せるかという議論をしていきたいと考えます。