かつての恋人、氷見子と光介はそれぞれ幸せな家庭を築いていたが、仕事で20年ぶりに再会する・・・
青春時代の思いが蘇り、二人はお互いに惹かれ、恋に落ちていく・・・
お互いの娘同士も仲良くなり、ある日、娘たちの乗る車が事故に遭い、氷見子の娘は大きな傷を負ってしまう。さらに恋人も自分から離れて行き、あろうことか光介の娘に好意を寄せる。そのことを知り、心にも深い傷を負った氷見子の娘の生活は荒れていく・・・
自分に責任を感じ、そんな娘に寄り添おうとする氷見子ではあったが、その思いは娘には届かない。
そんな中でなお、氷見子と光介は密会を重ねる。
しかし、最後に二人が選択した道は・・・
京都を舞台展開する物語は、より濃密な人間関係を浮き立たせている。
氷炎 | |
高樹 のぶ子 | |
講談社 |
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