美と知

 美術・教育・成長するということを考える
( by HIGASHIURA Tetsuya )

中西 勝 展 開会式に行ってきました

2009年01月23日 | ノート

開会式の挨拶の中で、

 学徒出陣で絵画の勉強を中断して戦地に送り込まれたが、本当に苦しい軍隊生活に、自分自身がずたずたになってしまっていたこと。

 「そこはまさに人殺し専門学校でした。本当に苦しかった・・・」という言葉は印象的でした。

 戦後、壊れた神戸の街は騒然としており、どぶろくで酔っ払い、人間の叫びやエネルギーが渦巻いていた。そんな中を徘徊する自分がいた・・・
 原爆で不毛の地となっていた広島や長崎で、もう何も育たないのではと思われていたところに草が生えて日本中が喜んだが、その時自分の顎にもぼうーとひげが生えてきて、それを剃る気になれず、今もひげをたくわえている・・・

 神戸に住み二紀会で賞をもらったりしていたが、もっと世界の人がどう生きているのか見たいという思いで、世界を回る旅に出た。その旅の中で出会った多くのことは今の自分の根本になった・・・

など、自分の生き様を紹介してくださいました。

「死ぬ思いで作品を生み出しているんだ・・・」
という強いお言葉も印象的でした。

時代順に並んだ作品群は、まさに戦後日本の洋画壇に生きた作家の精神がやどっています。

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