美と知

 美術・教育・成長するということを考える
( by HIGASHIURA Tetsuya )

若い先生方へ

2009年11月19日 | 学校・教師考
美術教師となって20年以上が過ぎました。
教師として何をどうすべきかも、何もわからないまま、若いときはとにかく生徒と一緒になって汗を流すような関わりを大切に歩んできました。

学校に行くのが嫌になるような経験も幾度かありました・・・
生徒を傷つけ、自分も傷つくような場面もありました・・・
そして、力でねじ伏せるような授業もありました・・・
と、今いろいろ思い出します。(汗)

「美術の授業では誰にも負けないゾ!」という根拠の無い自信ばかりが先行していたようにも思います。

でも、いろんな教師を観てきて、いろんな生徒の成長を観てきて、そして、いろいろなクラスを担任してきて、教育とは、生徒とどう関わり、何を大切にしなくてはならないか、ということに自分なりの考えを持つことができるようになりました。



教育に一番大切なこと。それは、生徒から信頼されることだと考えます。
そのために教師と生徒たちとの1対クラス全員の関係だけではなく、1対1の関係を大切にすることだと考えます。

それは「君たちのことを見ているよ」だけではなく、「君のことを見ているよ」という姿勢を大切にすることです。

学校は年齢が上がっていくと、対生徒の授業やホームルーム以外にも、学校運営に関わる仕事が増えて、時間的な制約が大きくなります。
生徒も結構忙しくしています。
そんな状況で、毎日いろんな生徒とじっくり関わるということが意外と難しくなってきます。

そんな中でも
「あの先生、いつも俺のことを見てくれているな…」
と感じてもらえるような関わりを大切にしていきたいと思います。

信頼関係の無い教師が、いくらいいことを言っても生徒の心には入っていきません。

教育とは、教師がどれだけいいこと(授業)をやったかではなく、関わりの中で生徒をどれだけ伸ばせたか、ということが全てなのだと常に自分に言い聞かせています。
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