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映画評『ブレードランナー 2049』

2020-03-10 08:53:00 | 映画評


ブレードランナーの続編。とても気になっていた映画を、ビデオで見ました。

映画には続編がありますが、ここまで前作と結びついている映画も珍しいと思います。

前作「ブレードランナー」では、主人公のエッカード(ブレードランナー)とレイチェル(レプリカント)、本来追う者と追われる者とが、恋をして、一緒に逃亡するところで、映画が終わります。

二人は捕まるのか?逃げ切れるのか?逃げ切れるとして、人間とレプリカントのカップルが、どのように生活するのか?

映画を観終わったあとに、余韻が残る終わり方です。

続編である本作では、なんと、2人の間に子どもが生まれていた、その子どもとそれを追うブレードランナーを軸に、人類、レプリカントの運命を左右する戦い、逃亡が繰り広げられる、という内容です。

私はこの映画、面白かったです。面白かった一番大きい理由を3つあげれば、以下のようになります。

1.前作へのオマージュ
前作を意識したシーン、セリフ、映像がたくさん! 前作は熱狂的なファンが多く、何度も観ている人が多いことで有名な作品です。
前作の有名なセリフ「お前は奇跡を見たことがないからだ」。羊の折り紙。日本語いっぱいのサイネージ、しびれます。前作へのオマージュがすごい、ファンにはたまらない内容です。

2.ライアン・ゴズリングのブレードランナー
感情が無いようで少しあるような、人間とそっくりギリギリに作られているレプリカントのブレードランナー、主人公Kを好演しています。怒りの表情、驚きの表情、いずれも人間ではないレプリカント・ブレードランナーを実に上手に好演しています。私は2回続けてこの映画のビデオを観ましたが、2回目は、それをより強く感じました。

3.AIジョイ役のアナ・デ・アルマス
新たなテクノロジーを使った登場人物が、AIジョイ。主人公Kを癒すAI搭載のホームオートメーションシステムです。Kの理想の恋人であり、無垢で純粋な彼女のけなげな姿は、実際にはホログラムでありながら、共感を呼びます。このジョイを演じているのが、アナ・デ・アルマス。2020年4月に公開の007にも登場します。難しいホログラムの約でありながら、共感を呼ぶ縁起が素晴らしいですね。007も楽しみです。

これは面白い映画観たな。前作ブレードランナーと同様、何度も観たくなる映画です。面白い映画を見れたことに感謝です。
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SF映画の金字塔『ブレードランナー』の続編。前作から30年後の2049年を舞台に、違法レプリカント(人造人間)処分の任務に就く主人公が巨大な陰謀に巻き込まれる様子を活写する。新旧のブレードランナーを『ラ・ラ・ランド』などのライアン・ゴズリングと、前作から続投のハリソン・フォードが熱演。『メッセージ』などのドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がメガホンを取り、前作の監督を務めたリドリー・スコットが製作総指揮に名を連ねている。シネマトゥデイ

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