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タンゴの遊び方について

2010-10-25 | タンゴ
タンゴの踊り方、スタイルなどについてはいつの時代も賛否両論なのはいうまでもないが、ここ近年は日本でもタンゴを楽しむ為のハードであるミロンガが「ちゃんとタンゴを踊れる場所」となってきたと思う。タンゴ環境の良いミロンガも少しずつ増えはじめ、踊り手を成長させているのも事実。タンゴ人口的にはパッとしない状態が続いているようですが、現時点でミロンガで踊る事が生活の一部となっている踊り手達は数年前とは比べ物にならないほど、ちゃんとタンゴを踊っている。

これはあくまでも私の個人的な考えなので、保守的な方々は不快に思うかもしれませんが、今の日本のタンゴの現状を見て、そろそろ「タンゴを踊る=遊ぶ」になってきてもいい頃なんではないかなと思うわけです。

特に日本ではコンテストの為のタンゴ、つまり競技サロンタンゴが流行し、本来遊ぶ為の踊りであるはずのタンゴが、減点されない為にはどうすれば良いかという踊りになりつつあるのではないかと感じます。年に一度のコンテストに全てをかけて、頑張って減点されないタンゴの踊り方を覚えるのも悪い事ではないし、価値観は人それぞれだと思いますが、果たしてそれを続けていて楽しいのか疑問です。右へ習え、左へ習えと教育されてきた日本人の気質には合っているのかもしれませんが、それだけではやはりもったいないと思うのが私の意見。 

コンテストでは減点されるような踊りでも、私はミロンガを「遊び場」と言えるような踊りのほうが、タンゴ本来の姿のような気がします。






基本的に20代~40代と年齢層は若めですが、普段我々が日本のミロンガで目にしている踊り方と明らかに全体な雰囲気が違うのが分かる。

彼らの多くはタンゴの音を楽しんで踊っている。消してタンゴ音楽をバックミュージックにすることなく、音の中でタンゴのムーブメントやマルカシオン(リード)の妙を楽しんでいるのです。ここが大きな違い。決まり切ったお約束のステップを、音など関係なしに放りこんではいないということですね。


気が付いた方もいるかもしれませんが、こういった現代的なタンゴの捉え方こそ、「タンゴモデルノ」と言えます。

よく勘違いされる事としてあげられるのは、

「モデルノ」(ヌエボ)って何?どんなの?

「ユージンがやってるやつでしょ?」

と言って動画を見る。

「へ~、。。。無理。」

となるパターン。

私達がデモで見せるのは確かに現代タンゴ(モデルノ)がベースですが、ショーアップされている事をお忘れなく。

そして、モデルノやヌエボは、ゴタンやナルコなどのエレクトロニコ系の音で踊ればいいってもんではなく、あくまで踊り方の問題なので、音は関係ないです。

タンゴにおいてモデルノとは、技ではなく、捉え方だと思ってくださった方が、今時かな?と思います。


もうひとつおまけ。


私の師であり、リスペクトしてやまない天才ダンサー、CHICHO。

もじゃもじゃ頭にタトゥー、ガラの悪い山賊みたいな人がそうなんですが、彼は遊ぶ時も全力なので、デモとの差がほとんどありません^^;。






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