今年の初夏より「アルゼンチンタンゴ伝説のマエストロたち」という映画がBunkamura ル・シネマをはじめ全国順次ロードショーされます。
本日はその映画のマスコミ試写会に招待されていたので、さっそく観賞させていただくことにしました。
この映画は、オラシオ・サルガンやレオポルド・フェデリコ、マリアーノ・モーレスなど、1940年代~1950年代のタンゴ演奏家のスターたちが終結し、コロン劇場にて一夜限りの世にも豪華なコンサートをするというドキュメンタリー映画。
この映画を見ながらまず感じたのは、ダンサーという形ではありますが「タンゴ」に携わる仕事をさせてもらっていることに幸せを実感したということです。誰もがタンゴの良さを痛感せざるを得ない映画だといえると思います。
とにかく、出演者が役者ではなく、リアルなタンゴ演奏家たちなので、セリフではない生きた言葉の数々にいちいち感動します。
私の個人的な感覚では、ドキュメンタリー映画は暗いといイメージがありますが、このドキュメンタリーは、基本的に明るく、偉大なるオッサン達の一挙一動が実に微笑ましい。マエストロたちのちょっとした格言も多く、「この音に何も感じないようなら、タンゴ以外の他の何かをやってくれ!」というのがあった。自分はタンゴダンサーなのでタンゴダンスのメカニズムを心底愛してやまないのは当たり前なんですが、それと同じようにタンゴの音楽に対しても同じような愛情があるからこそ、今の自分が成立しているんだということを再認識させられました。
この映画は音楽としてのタンゴが好きな人だけではなく、ダンスとしてのタンゴが好きな人も是非見るべきだと思う。
間違いなく今以上にタンゴが好きになるでしょう。
ほとんどダンサーにスポットが当たることのない作品にも関わらず、驚いたことにこのお方がさりげなく出演して踊ってました!
私の師であり、尊敬してやまない天才的タンゴダンサー「チーチョ」。
ぱっと見はチンピラ風ですが、タンゴの技術、芸術性はピカイチです。
どこに出てるかは秘密。よくみるとセシリア・ガルシアちゃんの姿も。。
「アルゼンチンタンゴ伝説のマエストロたち」
4月11日の代官山ミロンガにて、どこよりも早くフライヤーを置きますので、是非チェックしてみてください。超お勧めです。