プーチン大統領 シリアのモスクと東方正教会訪問でイスラムとの連帯を示す
1月7日プーチン大統領はシリア・ダマスカスを訪問しアサド大統領との会談を行った。プーチン大統領はダマスカス空港到着後すぐにロシア軍の駐留拠点へ移動し、同拠点においてアサド氏が直接プーチン大統領を迎え、両氏揃ってシリア国内情勢についての報告を受けた。
1月7日付でロシア大統領府公式サイトが伝えた。
今回の訪問で注目すべきは、プーチン大統領がロシア軍駐留拠点訪問後、アサド氏とともに世界最古のウマイヤ・モスクを訪問し記念に17世紀のコーランを献納した、という事実だ。このモスク訪問については、1月8日現在日本のプレスはほとんど報じていないようだ。
1月7日付タス通信によれば、この際にウマイヤ・モスク博物館長がプーチン氏を案内し、「洗礼者ヨハネの首」の展示を紹介した。洗礼者ヨハネはキリスト教からもイスラム教からも崇敬の対象とされている。
その後プーチン氏はシリア正教会の聖母マリア教会を訪問しシリア正教会主教とも会談した。同種教に対してプーチン氏は聖母マリアのイコンを献納した。同主教は、シリアにおいては多様な宗教が共存し平等な権利を認められている、と強調した。このモスクと東方正教会訪問は、中東イスラム国全体に対してロシアが連帯する意思を示したものとして象徴的である。これら宗教施設の訪問は実務的な観点からは表敬訪問以上の意味を持たないように思われるが、米国がイランとの対立を通じて中東諸国との溝を深めている現状においては、「ロシアの中東との絆」を強める外交的な効果を持つ、巧みな振る舞いである。
なお、ペスコフ大統領補佐官によれば、プーチン大統領は今回のシリア訪問についてトランプ米大統領と情報共有はしない意向を示している。(1月8日付https://riafan.ru)
1月7日プーチン大統領はシリア・ダマスカスを訪問しアサド大統領との会談を行った。プーチン大統領はダマスカス空港到着後すぐにロシア軍の駐留拠点へ移動し、同拠点においてアサド氏が直接プーチン大統領を迎え、両氏揃ってシリア国内情勢についての報告を受けた。
1月7日付でロシア大統領府公式サイトが伝えた。
今回の訪問で注目すべきは、プーチン大統領がロシア軍駐留拠点訪問後、アサド氏とともに世界最古のウマイヤ・モスクを訪問し記念に17世紀のコーランを献納した、という事実だ。このモスク訪問については、1月8日現在日本のプレスはほとんど報じていないようだ。
1月7日付タス通信によれば、この際にウマイヤ・モスク博物館長がプーチン氏を案内し、「洗礼者ヨハネの首」の展示を紹介した。洗礼者ヨハネはキリスト教からもイスラム教からも崇敬の対象とされている。
その後プーチン氏はシリア正教会の聖母マリア教会を訪問しシリア正教会主教とも会談した。同種教に対してプーチン氏は聖母マリアのイコンを献納した。同主教は、シリアにおいては多様な宗教が共存し平等な権利を認められている、と強調した。このモスクと東方正教会訪問は、中東イスラム国全体に対してロシアが連帯する意思を示したものとして象徴的である。これら宗教施設の訪問は実務的な観点からは表敬訪問以上の意味を持たないように思われるが、米国がイランとの対立を通じて中東諸国との溝を深めている現状においては、「ロシアの中東との絆」を強める外交的な効果を持つ、巧みな振る舞いである。
なお、ペスコフ大統領補佐官によれば、プーチン大統領は今回のシリア訪問についてトランプ米大統領と情報共有はしない意向を示している。(1月8日付https://riafan.ru)
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