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ここ最近は風がよく乾いていて気持ちがよい。
まだ蚊もいないようなので、こんな日は
外のテーブルでゆっくりとコーヒーを飲みたい。
しかし、コーヒーという飲み物も実に不可解なもので、
長年、自分なりに研究をしてきて、
自分なりの味の基準も出来たし、
こうすれば美味いコーヒーが淹れられる、という方法論も、
ある程度は確立したつもりだったが、
どうやらつい最近、
それが全然違っていたことに気がついた、ような気がする。
この、気がついたのか、つかないのか、はっきりしないところが、
コーヒーの不可解なところで、
今までこれが美味いと思っていた味が、突然、
これは違うな、と思い始め、それは「飽き」なのか、それとも、
味覚が進化したのか、
いや、味覚の進化ではないだろう。
そして最近、気がついた、といっても、
またある日になって、それが違うことにあらためて気がつかないとも
約束できない。
私はやはり味覚に問題があるようで、
もちろん普通の味覚ほどはあるとは思うが、
しかし最高水準のセンサーではないな、ということは自覚している。
でも美味いけどね。
少し以前は、ここにも書いたとおり、
美味かったり、まずかったり、であったが、
最近、その気づきを得てから、
美味かったり、すごく美味かったり、である。
「気づきを得る」は少々気味の悪い書き方だったか。
カフェや喫茶店に入って、これは美味いと思う確率はとても低く、
まあ10軒のうち2軒もない。
といっても、
本当に美味い店もあるもので、
店に入る直前に、
「この店は雰囲気は美味そうだが、きっとひどい」
などと予想した後、これはとても勝てないな、というコーヒーを出されると、
プロフェッショナルと私との遠い距離感に、
嬉しいやら、悲しいやら、たぶん変な顔で飲んでいることだろう。
悲しいのは、まだまだ道のりは遠いな、という意味で、
嬉しいのは、まだまだ楽しめるな、ということ。
それにしても、一件、滞っている仕事があるのだが、
先ほど、酸味のあるコーヒーを飲んでいた時に、
イメージがやってきて、やっと良いものが出来そうな予感がする。
酸っぱさが頭に効いたのかもしれない。
まあ本当は、滞っているのはほとんどすべてではあるが、
先日、「15パーセントでやりなさい」という啓示を
夢でもらったばかりだし、
それなら「15%er」のTシャツでも作るかな。