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この時期

2018-08-13 19:32:39 | Diary
盆である。
盆で毎年、頭に思い浮かぶのが「一人盆踊り」というフレーズで、それもどうかと思う。
これは友川かずきの歌のタイトルで、このブログの固定ページに貼ろうかと思ったが、
「ダカダカダンッダカダカダンッ」と騒々しいから止めた。
代わりに春の歌だが「桃源」という静かな曲を貼った。

「一人盆踊り」って、しかしタイトルがいいよね。
はっきり言って、曲よりもタイトルがいい。
この5文字だけで「咳をしても一人」に対抗できる寂寥感がある。
「咳をしても1人」は、湯呑みが文机に置かれているイメージだが、
「1人盆踊り」は一升瓶が部屋にごろごろしている感じだ。
それで「ダカダカダンッダカダカダンッ」なのだから、寂しさも一入。

普段、友川かずきなんか聴かないのだが、
たまーに思い出して聴いてみると、やはりいい。
友川かずきは若い頃にジャニス・ジョプリンがものすごく好きだったらしく、
そのへんにも私が好きである遠因があるだろう。

ライブは3度ほどしか観ていないので、よいファンではないが、
15年くらい前だったか最初に渋谷で観た彼のライブは、
私が観て聴いた他の誰よりもよかったような記憶がある。
それほど他を体験しているわけでもないが、
好きで焦がれて、やっと来日して観に行ったロジャー・ウォータースのそれよりも、
正直な話、全然よかった。

違いを説明するのは面倒なのでしないが、
とにかく張り詰めたものがまったく違っていて、
友川かずきはその日その時間その曲その場所で燃え尽きようとしていたが、
ロジャーはほどほどに流している感じがした。

友川かずきというと、よく一緒に飲んだという故たこ八郎とのエピソードが好きなのだが、
酒飲みの世界は酒飲みにしか理解できないので、残念ではあるが、酒も才能だからね。

さて、毎年この時期になると、やれ原爆だ終戦だということになるが、
当然であり、そのことについて私に文句はない。

しかし、つい先日、7日だったか、広島の慰霊に合わせてなのだろう、
まだほんの子供、それもあれは幼稚園児くらいか、そんな子たちに
原爆を落とされた地の阿鼻叫喚の大きな画を何枚も見せて、
先生だか坊さんだかみたいな人が説明するのだが、
その画がまさに地獄絵図で、私個人の意見を書くと、あれはまだ早いなと思った。

7歳以下はまだ真っ白なので、あんな恐ろしいイメージはきっとトラウマになりかねない。

もしかすると主催者はそこを狙っているのかもしれないが、
いや、小さい子供にはもっと楽しいもの、美しいもの、ハッピーなもの、
そんなところを見せておけばよくて、深く考えさせるのは中学生くらいからいいのではないか。

とくに男の子。

男は案外メンタルが繊細で、ああいったイメージを成長過程でうまく処理できず、
いつまでも引きずる可能性が高い、という気がする。

それは、戦争がどうの、原爆がどうの、という具体的なイメージではなく、
心の底によくわからない暗い影ができてしまうというか、
小さな背中に早くも何かの原罪的な意識を背負ってしまうというか、
そんな気がする。

これに検証はなく、あくまでも「気がする」という私の個人的な意見なのだが。
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