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夢の羅列<病院にて>
つづき。
「ブローした」
悲しい声で友人が呟いた。
もうギラギラは消えていた。
私は冷たい人だから、すぐに車を降りて、
何かを思い出したように病院へ向かった。
朝の混雑した病院内で私は混乱していた。
まず、
私は身体のどこかに悪いような症状があり、
検査を受けなければならない、と思っていた。
もちろん、夢の中だけのことだが。
受付を済ませたからなのか、
女性の職員が近づいて来て、
私に説明を始めた。
それを聞いているうちに、
今この時に、ここにいてはいけないことに気がついた。
いや、ここにいてはいけない、のではなく、
他の場所にいなければ、いけなかったのだ。
その時、夢の中で朝の9:30だったが、
本来は9:00に誰かとの待ち合わせの約束があったのだ。
なんで、こんな単純な間違いをしたのだろう。
思い違いも甚だしい。
私は夢の中で自分がバカになったような気がして憤った。
まあ、もともとバカはバカなんだけど、
しかし本当のバカではないので…。
女性職員の話では、
私の予定は、これから半日の検査ということらしかったが、
私は適当にうなずいてから、そのまま外に出た。
ガラスの自動ドアを抜けたところに、
大変に露出度の高い格好の女性が私のすぐ前を歩いていた。
下着姿の上にオーガンジー素材のような、
要するにスケスケの布を纏っただけ、という格好で、
私は思わず視線で追尾してしまったが、
女性が立ち止まって、私が彼女の右前に出た時に横顔が見えた。
アジア系のかなり年配の女性で……、
その感想は何も書かない。
おっと、上り坂だ。
つづく。