[トリミングした作例あり]
スターリーナイトはケンコー・トキナーが販売している光害カットフィルター。
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スターリーナイトの特徴は、
1)広角・超広角レンズでも使える。
(従来の光害カットフィルターは焦点距離100mm以上の中望遠レンズから望遠レンズでないと使えなかった)
2)フィルター無しとの露出の差がカタログ値で1/3EV減と僅か。
(従来のフィルターだと商品にもよるが1EV減(シャッター・絞り・ISO感度で1段分)になる)
個人ごとだが、今回スターリーナイトを入手したのはデジタル用貯金がそこそこあったこと。
またスターリーナイトが最近ややプライスダウンした。
(今年の11月にフィルター販売の老舗であるマルミ光機から光害カットフィルター「StarScape」が販売されたこともプライスダウンの理由だろう)
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今年のふたご座流星群(12/15未明に極大)や来年早々のしぶんぎ座流星群(1/5未明に極大)を狙うにあたり遠出ができない事情がある。
これら三つがきっかけで購入するに至った。
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2019年12月15日未明のふたご座流星群は見られるか?
[作例]
共通の撮影条件
カメラ:PENTAX K-1
ホワイトバランス:オート・マニュアルフォーカス・ドライブモード:M(マニュアル)
レンズ:PENTAX 12-24mm F4:焦点距離18mm(※1)
(正式名称:smc PENTAX-DA 12-24mmF4 ED AL[IF])
三脚・リモートレリーズ使用
写真は中央部トリミング
RAW撮影しSILKYPIX DS9proで増感のみ処理(※2)
[写真中央部下側のダストは御愛嬌]
↓↓↓ フィルター無・F5.6・8sec・ISO1600・+0.5EV増感
↓↓↓ フィルター有・F5.6・8sec・ISO1600・+0.9EV増感
↓↓↓ フィルター無・F8・15sec・ISO1600・+0.5EV増感
↓↓↓ フィルター有・F8・15sec・ISO1600・+0.9EV増感
[結論]
町中での星野・星景撮影に効果あり。
少しでも町明かりが少ない場所を探せたら流星写真も狙えるかもしれない。
1)フィルターの有無による露出の差は個人的には0.4EVでカタログ値の0.3EVより劣ると感じたが許容範囲。
2)フィルター無しだと光害色と言える紫かぶりが見られるがフィルター有だと紫かぶりが抑えられている。
3)フィルター有の方が総じてコントラストが向上している。
週末のふたご座流星が待ちどうしいが後は天(天気次第)に祈るのみだ。
※1 余談
smc PENTAX-DA 12-24mmF4 ED AL[IF]はAPS-Cサイズ用レンズ
ただ、焦点距離18mmから24mmではイメージサークルが広がりフルサイズデジタルで周辺部まで描写できる。
※2 余談2
個人的なクセで主役が明るい対象の撮影の場合、あえてアンダー(露出不足)気味に撮影する。
最初から適正露出やオーバー気味に撮ると明るい部分のディテールや色の情報が無くなり飛んでしまう事がある。
そのためアンダー気味に撮って増感処理する方法をとっている。
[追伸]
光害カットフィルターのスターリーナイト+ソフトフィルターの2枚使いで撮影したデータもある。
次回はこのデータについて検証してみたい。
【最後まで御覧頂きありがとうございます】
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