[写真はオマケ]
量子テレポーテーション(または量子エンタングルメント)はアインシュタインをして、
『不気味な遠隔作用』
と言わしめた現象。
説明が上手く出来るかどうか分からないが荒っぽく言うなら
「対になった電子の一方を遥か彼方においても他方の情報が伝達できる」
「その伝達速度は光の速さを超える」
アインシュタインは死ぬまで量子力学に懐疑的だった。
また光の速さを超えて情報が伝達することを許したくなかった。
そのためアインシュタインは量子テレポーテーションとは、
「予め状態が決まった電子の対を離して、片方の状態を見てももう片方を見ても初めから決まった状態を観察しているに過ぎない」
とした。
ただ電子は消えたり現れたり場合によっては一つの電子が同時に別の場所に存在するという摩訶不思議な挙動をする。
そのため予め状態を決めておくことはできない。
量子テレポーテーションは明らかに一方の状態を観測すると彼方に離れたもう片方の状態も決定するという現象であることが今日分かっている。
ここで量子テレポーテーションは名前にテレポーテーション=瞬間移動と付いているがあくまでも伝わるのは情報であって、そのものずばりが移動するわけではない。
応用的な実験として対の電子の片方(電子A)に別の電子(ここでは電子Cとする)の情報を載せることで、もう一方の対の電子(電子B)の情報が電子Cに置き換わるという現象が見られる。
一見電子Cが電子Aと電子Bによってテレポーテーションしたように見えるが、それでも電子Cそのものが移動するわけではない。
ここで話しの内容を少し変えて、
今の人類はこの世(宇宙)の4%までしか観測する能力がない。
これは観測不可能な重力源=ダークマターと宇宙を膨張させているダークエネルギーの総量が宇宙の96%を占めているため。
しかも観測可能な4%はあくまでも理論上の数字で全天を観測することなどできない。
故にこの世(宇宙)の1%すら人類は知っていないことを意味する。
今の人類はどれくらい生存できるだろうか。
地球の生命史を紐解くと過去に5回の大量絶滅を経験している。
荒っぽく見積もっても40億年÷5で8億年ほどで地上の生命のほとんどが絶滅する。
恐竜が絶滅したころの大量絶滅は今から4600万年前。
平均的な大量絶滅はあと7億年半ほどでやってくることになる。
(ただし、第六の絶滅は人類によって既にもたらされているともいわれている)
また、車椅子の天才と呼ばれていたスティーブン・ホーキング博士は、
「今後100年のうちに地球は人類にとって住みにくくなるほど温暖化の影響が出る」
と警告していた。
彼いわく、
「人類がこの先も生き延びるためには新天地(生活圏)を宇宙に求めなければならないだろう」
とも言っていた。
では何故これまでの文章が表題の「文化・文明を伝える」につながるのか。
量子テレポーテーションは今のところ1対の電子などのように一つの情報しか伝えられない。
これが将来ハードディスクやメモリーカードレベルの情報を伝えられるようになったら今の人類の文化・文明の保存に使える。
昔、惑星探査のために打ち上げたボイジャーには当時の文化・文明を伝えるレコード盤が積まれていた。
このレコード盤に変えて量子テレポーテーションを応用したメモリーを積んで何機かの探査(情報伝達)衛星を打ち上げて随時情報を書き換えることができたら。
この先、人類が滅んでも現在までに培ってきた文化・文明を他の文明に伝えることができるかもしれない。
【最後まで戯言にお付き合い頂きありがとうございます】
>双子のインスピレーションの実験→興味深いお話ですね。
今度調べてみたいと思います。
意識は量子が生み出しているという学説を聞いたことがあるので科学が進歩すればこの辺りも分かってくるかもしれないと期待しているところです。
>磁力が人の持つ第六感の可能性→こちらも虫や鳥に能力があるのだから人にも備わっていてもおかしくありませんよね。
私は「大脳新皮質の外側をバイオマグネタイト(生体磁気)が覆っている」と聞いたことがあります。
なにより「第六感の可能性」に胸が高鳴ります。