カテゴリー=>ざれごと
故アインシュタインいわく『この世は時間と空間の織物』
一般に直感的に考えやすいのは「過去があり今があって、その結果として未来がある」
これを因果(因果論)という。
でも、アインシュタイン先生いわく『過去も現在も未来も同時に存在している』
さらに最近の理論ではホログラフィック理論というものがあり『現在や過去は未来からの投影』
既に終りという結果があってホログラフィーの様に未来の投影が現在や過去。
超ひも理論を研究する物理学者の中には この考え方が理にかなっているという人がいる。
とすれば既にこの世(この宇宙)は終わっている。
そして終わった未来をまっとうするために現在や過去がある。
未来という結果を得るために我々がいて宇宙がある。
直感的には受け入れがたい。
悲しい出来事も含めて、起きたことの全ては未来を全うするためだと考えると一部やるせない気持ちにも陥る。
ただ、こうも考えられる。
悲劇的な事実や世を去った者たちの存在は未来を紡ぐための必然。
形はどうであれ、世を去った者たちの存在があったからこその未来からの投影。
少なくとも現在は未来を見渡せる者たちにとっての礎である。
追申
宇宙の状態を見ると現在は宇宙を知るのに適した時期だと言えるらしい。
宇宙は膨張していて今よりも何十兆年も後になると銀河系から他の銀河を光(電磁波)で見ることはできなくなる。
間近でも空間が光の速さを超えて膨張するため近くの銀河も光の速さを超えて遠ざかってしまっているからだ。
100年ほど前は観測技術が劣っていたため銀河系が宇宙の全てだと思っていた。
それを覆したのは米・ウィルソン山天文台の望遠鏡とエドウィン・ハッブルによる観測結果のおかげで、銀河は我々がいる銀河系だけでないことを知るに至った。
今では観測可能な宇宙の中だけでも3000憶を超える銀河が存在し、その外の観測不可能な宇宙にはさらに天文学的数の銀河が存在している事が分かっている。
前述の通り、数十兆年後には隣の銀河さえ光以上の速さで空間が引き伸ばされ見ることが叶わなくなり、そのときに人類のような知的生命が存在していたとしても宇宙の全ては銀河系だけだと思う事だろう。
今から数十兆年内に存在する知的生命が解き明かさなければ宇宙を解明することは叶わないという事になるのだろう。
「ざれごと」にお付き合い下さって頂きありがとうございます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます