5日の冷たい雨も嘘のように晴れ上がった6日、寒風の吹きすさぶ中、出雲木材市場を視察させていただきました。
この視察は1年次に毎年受け入れていただいている視察で、(株)出雲木材市場と島根県指導林家「山本和正氏」
を今年も快く受け入れていただきました。
(今回は出雲木材市場を紹介し、明日山本氏の記事を紹介します)
飯南キャンパスを7時50分に出発し、時間的には余裕を持って出雲木材市場に到着する予定でしたが、
移動途中、おなかが痛くなる学生がいて、少し遅れて出雲木材市場に到着。
到着後、常務取締役に出雲木材市場の概要等を説明いただきました。
説明の中で、CLTでの建築物建設の新たな動きや、林地残材のバイオマス発電への活用など、木材の
利用分野が広がり、林業にとっては追い風であり、将来的にも明るいと思うので、
「若者達よ頑張れ!」とエールをいただきました。
(株)出雲木材市場
島根県内に5つある木材市場の一つで、島根県東部では唯一の市場、県内の市場では唯一、製品市場も併設
組織としては住宅事業部・山林事業部もある。
毎週火曜日に木材市場を開設し、年間約15,000㎥の取り扱い
平成23年には、県産材製品がいつでも手に入るよう、島根県産木材ストックヤードを建設
木材の付加価値を高めるため、平成25年にはエコ3パネルを商品化
また、木材の高耐久化のため、西日本で初めて窒素加圧加熱処理施設を建設するなど
県産材の利用に向け、積極的に取組中 の事業体です。
9時30分から市が開始。競り売りで競り子の元気な声が聞こえスタート。
細菌の市況からも、スギ・ヒノキの値段はなかなかどんどん価格が上昇する感じではありませんでしたが、
やはり、色目の良い、年輪の詰まった、直材には高い値段もついていたように思います。
市の様子を見て、製品を見に行かせていただきました。
いきなり目に入ったのは、島根県産木材ストックヤードでした。
県産材を使ってほしい使ってほしいと工務店にはお願いするものの、「どこに行ったら手に入るの?」と
問われなかなか県産品を展示販売する場所がなかったことから、この場所に建設されたもののようです。
構造材・造作材・フローリング材料・合板など、県内の製材所や合板工場等で製造された製品が所狭しと並べられていました。
近くには製品市場もあり、柱材や鴨居など、少し単価の高そうな、良質の製品が並べられていました。
また、最近導入された窒素加圧加熱処理施設があり、今後期待の持てそうな雰囲気がありました。
処理された木材は広島県の百貨店の屋上スペース等で活用されているそうです。
市場の見学は今回が2度目の見学であり、自分たちが木材を扱うときどのように暑かったら良いかとか、
どのような材が高く取引されるのかが多少理解できたのではないかと思います。
来週はもう一度市場での話を聞かせていただき機会があるので、より一層理解を深めてほしいと思います。