社民、緑の党、自民3党による連立政権がスタートして9ヶ月。
今週の現代ビジネスの川口マーン恵美氏の論考を読むと。
政権は世界情勢に翻弄されてきて社民の支持は低下しているが緑の党の支持は逆に高まり。ハーベック経済・気候保護相もベアボック外相も人気は衰えていないという。
政権が実際にやってることは、緑の党が批判してきた石炭・褐炭火力の再稼働、LNGターミナルの建設。やると言っていた再エネ発電の急速な拡大もオール電化などは出来ずにいる。そして3基残っている原発の稼働延長をどうするか苦慮している。
こんな状況なのに緑の党の人気が衰えないとは摩訶不思議、というわけだ。
そんななかベアボック外相のロシアに対する厳しい態度はブレていない。
CNNによれば、首都ベルリンでの記者会見で、プーチンを激しく非難、恒久的な変質を強いられた世界情勢はもはや以前の構図には戻らないと。
そして「この残忍な侵略戦争がある限り、ドイツは軍事援助や自衛の権利を支える努力を続ける」と明言。
このところロシアが天然ガスの供給を中止したりしているので、ショルツ首相が微妙に態度を変えたり、制裁を弱めないか懸念してたのだが。
ベアボックが外相でいる限りこの点は大丈夫な気がするが。
山積する課題にこの連立政権がどう対応するか、目が離せない。