角田光代さんの“書評本”があることは最近まで知らなかった。「ポケットに物語を入れて」(2014年)、物語の海を泳いで」(2020年)をパラパラめくっているが面白い。いろんな意味ですごい。
例えば島本理生「Red」について、「ラストの塔子の決断に、私は驚いた。驚きつつ、ハッとした.........ラストでびっくりしたのは、彼女の決断と私のそれが異なったからだ」と書いている。これにはわたしこそびっくりだ。じゃあ角田さんなら、不倫相手の鞍田と一緒になるってこと? えー、それはちょっとわからんなぁ。
それにしても角田さんのような売れっ子作家がこんなに読みまくってるなんて。小説をこんなに楽しんでるなんて。想像を超えてる。