何ヶ月も前のことだが、「愛の不時着」を見ていた私はある日それを途中で止めた。面白いと思わなくなったのだろうが、なぜそうなったのかはわからない。
その「愛の不時着」をソウルから帰国した次の日の夜、私は突然見たくなり、1話が70分以上で16話もあるその長いドラマを私は3日かけて見た。途中で止めることは出来なかった。
ドラマそのものが面白かったのは間違いないが、毎夜6、7時間以上も見て止められなかったのはなぜか。
スリリングなストーリー展開にハラハラし、ユーモラスな演技や台詞に笑いながらも、このドラマに詰まった愛や家族や友情のおハナシに身につまされたから。
愛するものを失うことの恐怖とか、絶望の中で失わない希望とか、家族や友人たちを守る強さといったものが、私の胸に突きささったから。
17年の人生を共にしてくれた私のハートが天国に旅立ってまだ20日も経っていないから。