年寄り笑うな、行く道だもの

最近、久しぶりに大笑いしたことがあります。

あるお年寄りが、銀行のキャッシュカードの暗証番号を忘れてしまうので、カードにマジックで4つの番号を大きく書いてあるんだって！

あら、あら、大丈夫？

志村けんさんがコントでやりそうで、思わず笑い転げちゃったわ🤣

お年寄り、あるあるですね。

でもね、そのお年寄りが年金受給日に、キャッシュカードを握りしめて銀行に行く姿を想像したら、なんか健気で、いじらしくてホロリとさせられました。😢

だって、それは数年後の私自身の姿かもしれないから。

お手本を見せてくれた人生の大先輩に敬意を表したいと思うわ。

私のことだから、きっとスマホにも暗証番号を貼っておきそうだわ。

家の鍵もダイヤル式だったらドアに番号を貼っておかなければ。

ありゃま！ 泥棒さん、どうぞお入り下さい！ じゃありませんか。

認知症の母を介護していて面白いエピソードが色々ありました。

そんな思い出のシーンより

🌟母と洋服を買いに行った時

「お母さん、これなんかどう？ お母さんにピッタリ似合いそうよ」と見せると

「そんなの、おばあさんが着るのだよ。

おばあさんだと間違えられちゃうじゃない」だと！

あのね〜、お母さんは誰が見ても、間違いなくおばあさんですよ。

🌟病院の予約日

心臓病で通院してた母。

病院に着くと、おぼつかない足どりの母を車椅子を借りて座らせようとすると．．

「こんなのに乗ったら、どこか身体が悪い人に見られちゃうから嫌だよ」と言って乗ってくれなかった。

あのさ〜、お母さんは心臓病という立派な病人ですよ。

🌟デイサービスにて

デイから帰って来た母に、「お母さん、デイサービスは楽しい？」と聞いたら

「あんなボケ婆さんばかりの中に私一人入って楽しいはずないでしょ！」ときた！

「あんね〜、お母さんはボケ婆さんの番長ですよ！」

🌟デイサービスのお迎え

朝、デイのお迎えの車が来たので

「お母さ〜ん、お迎えが来たわよ〜」と言うと

「そんな事、言ったら、あの世からお迎えが来たみたいじゃない」だって！

ありゃりゃ、お母さんには負けました！

山田く〜ん、お母さんに座布団3枚持ってきて〜⬜⬜⬜

えっ？ 山田君はもう引退したの？

じゃあ私からお母さんに3枚、滑り落ちそうだから1枚にしとくは。

お母さんはインテリぼけ婆さんだったものね。

そんな面白くて、プライドは最後まで持ち続けていた母でしたが、母の通った道を、今私が母を追いかけるように辿ってると思えるようになりました。

🌟ある日の私in ブティック

洋服のお店に入り、ブラウスを見てたら

「お客さん、これなんかお似合いだと思いますよ。」

と若い店員さんが地味な色合いのブラウスを持ってきた。

それを見るなり、「え〜！こんな地味なのオバサンが着るのだよ！」と思わず口から出てしまった。

すぐに、あの時の母と同じだと苦笑しちゃった

その時の店員さんの心の声が聞こえてくるようだった

「あのね〜、お客さんは間違いなくオバチャンですよ！」

はいはい、私はオバチャン、オバアちゃんだわ！

天国から母が笑ってるだろうな。

＊年寄り笑うな、行く道だもの＊

この言葉が深く納得できるようになりました。

そして「お迎え」という言葉に敏感に反応するようになった私なのでした。

Very Merry Christmas🧚