橘木俊詔編著.2012,『格差社会(福祉+α①)』ミネルヴァ書房 (¥2,625)('14.3.16)
目次
総論 格差をどう考えるか
第1章 地域間格差―地域住民の生活意識と地域移動
第2章 隠れる女性の見えない貧困―ワーキングプアと福祉施設で暮らす女性たち
第3章 子どもの格差―生まれた時から背負う不利
第4章 働き方による格差―パートタイム労働を中心に
第5章 外国人対日本人―欠員補充型受入れと格差・貧困
第6章 障害者と格差社会―複合差別と排除
第7章 若年者の格差―就職環境の変化と政策的対応
第8章 高齢期における所得格差と貧困―脆弱なセーフティネットと勤労所得への依存
「格差社会」という言葉が使われるようになってから十数年が経過し、国民の主要な関心事の一つとなっている。そして政策面においてもこれを是正するために改革が実施されたが、どれだけ有効性を持っているのだろうか。本書では、気鋭の執筆陣が実証データをもとに「格差」に関して様々な角度からアプローチし、現状と課題をあぶりだし、今後取るべき対策を論じる。
宮本太郎編著.2012,『福祉政治 (福祉+α②)』ミネルヴァ書房(¥2,625)('14.3.16)
目次
総論 福祉政治の新展開―三つの言説の対抗
第1章 年金改革の政治―政治主導改革の可能性
第2章 ライフスタイル選択の政治学―家族政策の子育て支援と両立支援
第3章 高齢者介護政策の比較政治学―共有された構造要因と多様な政策対応
第4章 エコロジー的福祉国家の可能性―「ゆらぎ」を超える思考実験の諸相
第5章 福祉政治と世論―学習する世論と世論に働きかける政治
第6章 福祉政治と政策評価―限界と可能性
第7章 比較福祉国家論における言説政治の位置―政治学的分析の視角
第8章 ワークフェアと福祉政治―カリフォルニア州の福祉改革の分析
第9章 ポスト社会主義国における福祉政治―「社会主義型福祉世界」から「多様な福祉世界の並存」へ
社会保障と雇用をめぐる制度の形成・維持・再編を目指す「福祉政治」。まず、その分野を概観した上で、年金、ライフスタイル、高齢者、エコロジー、世論、政策評価、言説、ワークフェア、ポスト社会主義国との比較などのキーワードを個別に分かりやすく説明する。
西部忠編著.2013,『地域通貨 (福祉+α③)』ミネルヴァ書房(¥3,150)('14.3.16)
目次
地域通貨とはなにか―統合型コミュニケーション・メディア
第1部 理論編―地域通貨をどう捉えるか、地域通貨でどう見えるか
地域通貨のメディア・デザインとコミュニティ・ドック―進化主義的制度設計による新たな政策論の展開
経済人類学と地域通貨
貨幣減価の着想と補完通貨 ほか
第2部 事例編―地域通貨をどう使うか、地域通貨でどう変わるか
「平らな」お金と「丸い」お金
フレンドリーフェイバーのサンキューシステム
人生を生きるに値するものにするのは何か―イギリスにおけるタイムバンク ほか
「他律集中システム」から「自律分散ネットワーク」へ
地域通貨に関する国内外の理論家の論考や実践者の経験を集めるとともに、主要な地域通貨のデータベースを提供し、過去の重要な経済学説を紹介。地域通貨のマニュアルや処方箋を提供するのではなく、より広い視野から考え、より深く理解するための新しいヴィジョンを提示する。
埋橋孝文編著.2013,『生活保護 (福祉+α④)』ミネルヴァ書房(¥2,940)('14.3.16)
目次
第1部 生活保護に分析のメスを入れる
生活保護への四つの批判―研究からの反論
生活保護改革論議の課題―法学の視点から
公的扶助への社会学的接近―生活保護と家族モデル
生活保護における社会福祉実践は、如何に可視化・評価されるのか
生活保護の歴史を概観する―受給動向と雑誌記事から
「自立支援」による生活保護の変容とその課題
第2部 生活保護の受給者と行政の取り組みから考える
生活保護世帯の家計・生活構造―母子世帯を中心に
住宅困窮問題と生活保護および住宅政策
障害者の生活と生活保護制度
「食わせて寝かせる」から四〇年―救護施設と「最低基準」
医療ソーシャルワーカーが取り組む経済的相談―医療扶助を中心に
「自立支援」は生活保護をどのように変革(転換)したか―希望をもって生きる釧路チャレンジを通して
何を考えてケースワークをしているのか―反省も込めて
生活保護と就職困難者―埼玉県「生活保護受給者チャレンジ支援事業」のデータ分析
第3部 諸外国の経験を視野に入れる
イギリスの公的扶助制度の展開と課題
フランスの公的扶助―ワークフェア・積極的連帯手当(RSA)
ドイツにおける最低生活保障制度―社会扶助と求職者基礎保障を中心に
スウェーデンの社会扶助受給者像と今日的課題
フィンランドの公的扶助制度と課題
韓国の国民基礎生活保障制度―現状と問題、そしてその特徴
2012年度に入って生活保護をめぐる議論と改革に向けた動きが活発化している。いままさに、生活困窮者の生活支援のあり方を見直し、社会保障制度の抜本的な再編が求められている。このような状況をふまえて、本書では経済的・政治的・社会的に注目される「生活保護」に対して、多面的なアプローチを試み、その現状と問題点を解明するとともに、今後の改革の方向性を提示する。
濱口桂一郎編著.2013,『福祉と労働・雇用 (福祉+α⑤)』ミネルヴァ書房(¥2,940)('14.3.16)
目次
福祉と労働・雇用のはざま
雇用保険と生活保護の間にある「空白地帯」と就労支援
高齢者の雇用対策と所得保障制度のあり方
学校から職業への移行
障害者の福祉と雇用と「福祉的就労」
女性雇用と児童福祉と「子育て支援」
労働時間と家庭生活
労災補償と健康保険と「過労死・過労自殺」
年功賃金をめぐる言説と児童手当制度
最低賃金と生活保護と「ベーシック・インカム」
非正規雇用と社会保険との亀裂
医療従事者の長時間労働
外国人「労働者」と外国人「住民」―日本人は外国人との「共生」を望んでいるか
福祉・社会保障政策と雇用・労働政策の密接な連携を求めて。両者の「はざま」の問題を浮かびあがらせ、その領域の政策課題について検討する。
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