本と音楽とねこと

ネットうよの恐怖

 先日、某学会ニュースにて、某氏が所属先を退職された旨を知り、へ、なんでまたと思って、ちょこちょこっとググったら、けっこうまんどい問題に巻き込まれていたらしいことを知った。
 某氏は、米州機構(Organization of American States)の報告書にて、ラテンアメリカ・カリブ海諸国から日本へ人身売買される女性たちの問題をリポートしている。そのなかで、あの毎日変態デイリーニュースを参照していたことから、一部のブロガーが騒ぎ出し、挙げ句の果てには2ちゃんに同氏の所属先がさらされ、誹謗中傷が繰り返されるに至った。だいたいそんなことまではわかった。
 しかし、米州機構が公開している報告書にざっと目をとおすと、同氏が中傷を浴びる、ましてや2ちゃんのネットうよどもに吊し上げられるような瑕疵はないことがわかる。同レポートの情報源は、既存報告書のほか、政府や国際機関の統計、新聞記事等によるもので、毎日変態ニュースが情報源になっている箇所はごくわずかなスペースでしかない。ネットうよどもは、報告書自体は読まずに、同氏が、毎日変態新聞の日本人の名誉を毀損する記事を参照し、ありもしない(と勝手に決めつけている)日本での人身売買問題を国際機関の報告書で暴露したことに、怒り心頭に発したらしい。
 日本に人身売買の被害者がいないと調べもしないで思い込んでいるネットうよどももそうとうにおめでたいが、おめでたいだけならまだいい、報告書の記述に瑕疵があればきちんと批判すればいいだけの話しなのに、いきなり標的にした人物を社会的に抹殺しようとする。世の中にいかに血に飢えた連中が多いかということを実感した。
 某氏が特定されるのは本意ではないので、直リンはしないが、興味のある人は、'Trafficking in Persons from the Latin American and Caribbean (LAC) Region to Japan'でググっていただきたい。

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