カルマとは何かという問題を
理解する第一歩は力と
その結果を研究することである。
この力とは、物質界の運動の力、
アストラル界の感情の力、
メンタル界の思想と考える力である。
我々はいつも三つのタイプの力を
つかっている。第一の力は肉体的
活動力、第二はアストラル体の
感情力、第三はメンタル体と
コーザル体の具体的或いは抽象的
思索力である。熱望し、夢を見、
計画し、思索し、感じ、
行動する――これらみな、三つの
世界の力を発動させる方法であって、
これらの活力を使うことによって、
人間は他を助けたり害したりする
のである。
さて、我々が使っている凡ゆる
力は、行動の世界の力も、感情の
世界の力も、思想の世界の力もみな、
大生命()のエネルギーである。
我々はそのエネルギーの変換者に
すぎない。我々がそのエネルギーを
行為や感情や思想に変換翰させて
行くのは、ロゴスの御希望による。
我々が、そのエネルギーを使って
ロゴスの進化というプランを推進る
ことをロゴスは希望されている
のである。そのプランを助ければ
我々の行為は善となり、妨げれば
悪となる。我々は常にロゴスの力を
使っているので、いつでもロゴスの
プランを助けているか、そうで
なければ妨害していることに
なるのである。
人間というものは、自分だけの
ただ一人の存在ではなく、何百万
かの偉人からなる人類の中の一員で
あるから、人間の如何なる思想、
感情、行為を、その力の及ぶ範囲に
従って、同胞に影響を与えるもの
である。人々を助けたり、
妨害したりする個人の力の作用は
その本人に一つの結果をもたらす
ものである。この問題は、簡単に
いえば、行動とその結果的反動で
あって、36図に示されている。
第36図
有害行為が宇宙に投げかける力は
非常に大きい。
(図中の黒い正方形で示されている)
この力は他を害する傷害となって
働くのである。そして傷害を
うけた者に対して保たれていた
宇宙の平均は掻き乱されてしまう。
だが、この平均は悪行者の力で
回復されなければいけない。傷害に
対するカルマは苦痛である。
その苦痛をつくり出す力は、
悪行者を挺子(ふりこ)の支点の
ようにして、必然的な反作用として
来るのである。同じように親切な
行為をすればカルマ即ち反動は、
慰めが与えられるように、環境を
調節する力となって働くのである。
もっと詳しくいうと、この法則の
宇宙では、メンタル、アストラル、
物質等各種の力は夫々の属する界で
働くものである。例えば、或る人は
乞食に憐れみと同情の心で施しを
したが、もう一人の人は単に
厄介者を追い払うつもりで施しを
したとする。両方ともよい行為を
したのであって、二人とも
物質界での行為のカルマは
“慰安”である。しかし最初の人の
憐れみと同情という事に対しての、
アストラル界でのカルマは加って
来る。それは幸福感として本人に
戻って来るが、あとの人には
この種のカルマはないのである。
同じように苦しむ人を憐れむだけで、
与えるものが何もなかったとすると、
感情的な“幸福”という収穫は
あっても、物質的な“慰安”は
ないのである。
最新の画像[もっと見る]
- 大生命の方程式 01 A今の瞬間、生きている。 16年前
- 大生命の方程式 02 新時代 弥勒の世開き 16年前
- 大生命の方程式 03 生命・次元界への理解 16年前
- 大生命の方程式 04 宇宙生命体の次元上昇意識言葉図表 16年前
- 大生命の方程式 05 宇宙生命体のビックバン図表 16年前
- 大生命の方程式 06 宇宙生命体のビックバン1図表 16年前
- 大生命の方程式 07 宇宙生命体の369(ミロク)次元環流図表 16年前
- 大生命の方程式 08 宇宙生命体の次元上昇意識数字図表 16年前
- 大生命の方程式 09 宇宙銀河系太陽系地球の諸界図表 16年前
- 大生命の方程式 10 人間の諸界1図表 16年前