皆さん、初対面のチェニジア人とドライブした事ありますか?
3号が、産まれて初めてチェニジア人とドライブしたのは、今から20年程前。
池袋で待ち合わせして、当時乗っていたPAJEROの助手席に乗せ、一路軽井沢に向かいました。
身長は、190位。
体重は、100Kgは有るでしょう。
髭面で、髪はテンパー。
顔は、典型的な中東顔・・・
待ち合わせ場所で始めて見た時、正直、逃げようかと思う位、異様な見た目。
何故、彼が同乗することになったかというと、二人が所属する団体の合宿場所が軽井沢だったからで、仕事の都合であとから合流する3号に、師匠から乗せてくるように厳命されたのでありました。
運転する3号には、かなりプレッシャーが掛かり酷く疲れた時間で、それというのも、修理上がりのPAJEROにTURBOチャージャーに組み付けミスが有り、TURBOが効くと急減速する事を高速に乗ってから知ったという、結構危ない道中となったからです。
で、この話は、そんな危ない状況を避ける為に、だましだましアクセルを踏み続けるのに疲れ果て、途中で寄ったドライブインでの話しです。
高速で踏み込むとストールしてしまうPAJERO。
当然、高速を降りて峠道でもアクセルを踏むと同じようにストールしてしまい、危なくて走っていられない時に寄ったドライブインの店内には、真ん中に大きなカウンターが在り、それを囲むようにテーブル席が配置されていました。
3号とチェニジア人、入り口を見渡せるカウンター席に並んで座り、注文を日本語でしてから世間話を始めました。
頼んだものが出たので、カウンターに並んでいる調味料から醤油を探しました。
見たところ、醤油もソースも同じ様にサラサラ・・・
両方を手にとって見比べていると、店の店主らしき人が滑る様にやって来て、3号に教えてくれました。
「いいですかぁ~、これがショウユ、しょ・う・ゆぅ・・・で、こっちがソース、そ~す、うん、そ~~す」
「わかりますかぁ~」
と、指を差しながら流暢な日本語で教え始めたんです。
「え”? 俺に教えているの?」
彼の澄んだ瞳は、まっすぐに3号を捉えています。
「な な 何で~~?」
心優しい3号、「この親切なオジサンを傷つけてはいけない!」と思い、発した言葉が
「しょしょうゆぅ~ OH~ そ~~すぅ~ 」と調子を合わせ
それを聞いて満足そうな顔をしているオジサンに
「お~け~ぃ、ぅわかりまぁしたぁ~」
と、大げさなジェスチャーと巻き舌で返事。
産まれて初めて日本人であることがバレない様に気を使い、
食べている間中料理を味わう事も無く、ずーーーっと外人に勘違いされた原因を探すことになり、
仕舞いには、「お会計の時バレたらどうしよ」などと、こちらが悪いわけでもないのに気を使いながら店を出ました。
推測でしかありませんが、峠道のレストラン、あんなに大きなチェニジア人を見たことも無く、しかも、その大男と笑顔で普通に話しているのを見て「大変だ、日本人に見えるが、きっと外人に違いない!」と一途に思い込み、困っている3号の為、土地の人間を代表するかのような気持ちで国際親善と張り切って教えてくれたのでしょう。
それにしても、最初から最後まで日本語で話していたのに、3号は、なに人に見えたのでしょうか・・・・?
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