手に入れたものと、お預けになったもの

日曜日、はっきりしない天気に嫌気が差し、３号と誕生日が一緒というワン仔を、世田谷まで見に行くことになりました。

行く前までは、

「触るだけ」「情はかけない」「絶対に買わない」

と、決めて出たのですが、到着してみると、このワン仔、店頭には出ていません。
店員さんに聞いてみるかどうしようか迷いながらブラブラし、カニヘンダックスとガラス越しに遊んでいるときに店員さんに声を掛けられました。

とりあえずカニヘン君を抱っこさせてもらい、一通りジャレてから、思い切って問い合わせてみました。

「７月１３日に生まれた仔で、ミックスの茶色い仔」

奥に下がっていった店員さんを待つ間、以前から大好きな犬種、パピヨン君とガラス越しにジャレて待っていました。

しばらくして戻ってきた店員さんの手には、お目当ての仔。

「きゃ～、かわゆす～」

男　３号　４７歳　　幾ら可愛くても、ニューハーフのような濁った黄色い声など、思っているとしても出しません。　

この仔が、どうして奥に居たのかというと、何やら、体調が悪そうなので様子を見ていたとの事。　

想像していたよりも小さくて頼りない身体を受け取り、膝の上でその重さ、存在を確かめるように感じていると、もう・・・かわいくて。

店員さん曰く、

「最初から、こんなにデレデレな人初めて」

と、言われてるのを上の空で聞き流し、通り過ぎる他の客の

「かわいい～」

の声に、１号の時のように満足。

でも、その満足感と同時に、

「ミックスの仔って、３ヶ月もしないうちに半額位になる」

と、現実にも目を向けてみますが、１号を分娩室で初めて抱き上げた時に似た感覚と同じ感覚が、金額の差など問題ではないと言っています。

「やばい・・・今、まともじゃない」

一旦頭を冷やす為、奥に引っ込めて貰い、２号と相談しながら店内をうろつき、暫くして同じ店員さんに

「元気が無かったように感じたけど、本当はどおなの？」

と、尋ねてみました。　すると、

「ケージを自分の場所だと思っているので、全然普通にしてますよ。」

というので見せてもらったところ、ほんとに普通に元気です。
元気無く見えたのは、まだ、生まれて２ヶ月も経っていないからと納得することにしましたが、この、もう一度奥から出してきた時に、決断を迫られることになるとは・・・

チラチラこちらを見ていたお客さんが、欲しいと言い出したんです。

「もしかかして・・・グル？」

そんな疑念が浮かぶほどの、あってほしくないタイミングです。
こっちはこっちで、資金の出所とケージの置き場所が決まっていない状況ですが、決断をしなければなりません。　
その場に居た１号、凄く欲しいのに諦めなきゃならない時に眼が小さくなるんですが、昨日は、ひと際小さな眼をしています。

その眼を見ながら

「もう、充分過ぎるほど、この顔をさせたな」
「第一、出来ちゃった結婚だと思えば、子供か犬かの違いだけ」

と考えることにし、

「何とかなるはずだ」

と、珍しく見通しを後回しにして踏み切ってみました。


紹介します。



新しい家族になります。
獣医さんの診察を済ませ、今週半ばに迎えに行く予定です。


帰りの車中、名前を出し合っていた３人。
３号は「秀斗（シュート）」としたいのですが、１号は、単純に言葉の響きだけで「ザット」とか意味の無いカタカナを並べ、全く決まる気配がありませんでした。





なので、ウクレレの自作キットは、当分、お預け　ということで・・・