26年前、あの冬の朝……と、お墓の話
by |2021-01-17 09:53:07|
布団の中で微睡んでいると、部屋がガクガクグラグラミシミシ……
ここ三重県でもその揺れは大きく、朝方のうまく動かない頭と体のまま不安でどきどきしたのをよく覚えています。
その後に続く新聞やテレビのニュースで見る京阪神の被害の様子に、
まだ年端の行かない子供ながらも非常に強い恐怖を抱きました。
寒空の下、家を失い、家族を失い過ごす方々の苦しみはいかばかりであったかと。
経験と知識が増えた分、その恐ろしさは以前にも増して強く想像されます。
美しいイルミネーションで有名な神戸ルミナリエも、追悼と鎮魂を意図した祭典であったと知ったのは、
恥ずかしながら最近のことでした。
調べてみたところ、当初は1回限りであったこの催しは、街の復興に向けて毎年開催されるようになったとのこと。
きっとこれからも、これをきっかけとして阪神・淡路大震災について思いを馳せる方が増えていくことでしょう。
時を経て、記憶と思いを繋げることがいかに人間にとって重要な営みかを思い知ります。
さて……
ありとあらゆるものが揺さぶられ、崩される大地震。当然、お墓も例外ではありませんでした。
古いお墓になると、石がずれないようにくぼみを作って積み上げただけという構造も多く、
また石材用の接着剤が経年によって劣化しているだけということもございます。
現在では、こうした経験を踏まえて、多くのお墓に耐震用の備えが施されるようになりました。
和風のお墓についてお客様にご説明する際は、必ず阪神・淡路大震災のことが蘇ります。
願わくばもう二度と、私達と皆様と、大切な方々のあるべき場所が脅かされませんように。
改めて、黙祷を捧げる次第です。
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